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2020年02月20日05:17

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エチオピア紀行(149):プラゴミだらけの河川敷から地の果ての荒地のイスラム圏へ

 僕たちが昼食に立ち寄った掘っ立て小屋の「レストラン」の外に出てみると、遠くのワディの河川敷にたくさんのラクダの群れが休んでいる。見ると、手前に多数のペットボトルなどのプラゴミが散らばっている(写真)。

◎河川敷は上流から流されて来たプラゴミだらけ
 こんな貧しい後開発途上国でも、プラゴミが散乱している。おそらく雨季の高水位の時に上流から流れ着いたものだろう。
 ワディのそばの山は、地層が露出し、アカシアくらいしか生えていない(写真)。エチオピアのどこでもそうだったが、表土が流出し、岩だらけのはげ山になっているのだ。
 こういう土地では、上流にゲリラ豪雨が降ると、たちまち鉄砲水が押し寄せてくる。河川敷のそばの自然堤防上に掘っ立て小屋が建てられていても、時には根こそぎ濁流に呑み込まれる。
 幸い、近い過去には、それが無かっただろうが、20年か30年に1回くらいは、そうした自然災害荷襲われそうである。
 荷駄を積んだロバがワディを渡っている。水が流れていない時は、背後の橋など誰も利用しないのだろう。右側の掘っ立て小屋が僕たちの食事した「レストラン」である(写真)。

◎出発、イスラム圏に
 ここで1時間ちょっと休憩して、いよいよ僕らの4輪駆動車は隊列を連ねて今夜の宿になるアハメド・エラ・キャンプ地へ向かう。
 「アハメド・エラ」という名前は、アラビア語である。つまりもうこの辺は完全なイスラム圏に入るのだろう。エチオピアは基本的には古代キリスト教であるエチオピア正教の国だが、それは西部の高地だけのことで、東の低地はイスラム圏になる。さらに東は、果てしない内戦の続くソマリアで、こちらは完全なイスラム国家だ。

◎地の果てに来た感じの荒地
 途中、山の峠道を何度も上り下りしていくが、傾向的には低地に向かっている(写真)。それと共に朝まで滞在したメケレのような高地と違って、暑さが増していく。
 山肌に褶曲した砂岩層が剥き出しになった所を通り過ぎた(写真)。砂岩層の上の地表に、わずかに草が生えているだけだ。
 世界の果て、に来たような感覚に襲われた。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202002200000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:ネパール旅行のため休載

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