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2020年01月24日05:58

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またもスターリニスト中国発の新型肺炎、そのトリセツは=最初は市衛生当局という下級が隠蔽、最後は習近平の大号令

 スターリニスト中国・武漢発のが世界を震わせているが、この経過で浮かび上がってくるのは相も変わらぬスターリニスト中国の対応である。

◎武漢封鎖作戦へ
 まず昨年末に武漢で発生した変異コロナウイルス(写真)による患者発生は、小規模で、1月3日以降、新しい患者の発生はない、人から人に移るものではない、と些細な患者の発症と発表していた。
 ところが武漢を出た中国人が日本や韓国、さらにアメリカでも発症し、スターリニスト中国国内でも上海など各地で患者が発生し出し、どうやら容易ならざる新型肺炎であるらしいことが明らかになると、習近平の号令で今度は一転して権力を動員しての強引な抑え込みにかかった。
 翌日からの春節を控え、23日から人口2000万の巨大都市武漢を封鎖する強硬措置をとったのだ。武漢発着の飛行機はすべてキャンセル、列車も出発・乗り入れを禁止し、市内の地下鉄などの交通も止めた。まさに1都市の完全封鎖である(写真=午前10時からの武漢封鎖を前に駅に殺到する住民)。​​

◎最初は市衛生当局が超楽観論
 最初の発生は小規模という発表は、武漢市衛生当局が隠蔽に走ったからだ。彼らは、これが大流行だと認めると、自らの権威が傷つき、また中央政府から職務怠慢の追及を受ける。
 ネット上に武漢では数千人もの患者が出て、他都市でも出ているという未確認情報が出されていた頃(こうした投稿は、すぐにネット警察の手で削除された)、おそらく武漢市衛生当局は事態を把握していただろう。それでいて、真相を隠蔽していた。
 ところが世界中で患者が出て、騒ぎ出すと、今度は一転して習近平が鶴の一声で強引な流行の抑え込みにかかる。1都市の完全封鎖など、共産党1党独裁国家でなければできない。
 移動の自由が憲法で保障される民主主義国では決して取り得ない荒技で、スターリニスト中国でもこうした措置が法的根拠があるのか疑わしいところだ。


◎香港、台湾でとられたのと変わらぬ体質
 習近平ら共産党首脳部にすれば、それでなくとも米中貿易戦争で経済成長が鈍化しつつあるのに、大流行の風説で、さらに貿易や工業生産活動、人の動きが制約され、成長率のいっそうの下方修正を何としても防ぎたいというところなのだろう。
 その意味で、春節1日前の「武漢封鎖」強硬措置は時宜に適していた。だからと言って、スターリニスト体制の上部の意向を気にして、下が事態を隠蔽するという体質は、許容できない。
 こうした体質は、昨年の香港デモ、そして今年の台湾総統選で、党首脳部の相次ぐ見込み違いと一致する。出先の情報機関は、上を気にして楽観論やことさらの過小評価を上げ、上げられた中間幹部はさらにそれに楽観論で潤色し、それをさらに上に上げる……という連鎖で、トップには正しい情報が全く届かなくなる。
 最終的には、今回の新型肺炎のような強硬措置に追い込まれた。

◎今回もまた動物原性感染症
 今回の新型肺炎は、食用とされるタケネズミ(写真)やアナグマから人に感染したものらしい。タケネズミとすれば、いかにもうさぎ年らしい話題だが、中国では野生動物など何でも食べる習慣があり、動物原性感染症の発生源となる懸念が常にある(13年5月25日付日記:「新型コロナウイルスによる高い致死率の感染症が中東・欧州で発生した背景とスーパーラット;ジャンル=生物学」を参照)。
 2002年11月から翌03年7月にかけてスターリニスト中国南部から世界に流行したSARSもおそらくコウモリ由来の動物原性感染症である。動物に内在したウイルスは、宿主動物には害をなさないが、異種動物に感染すると、強い毒性を発揮する。
 ただ今回の新型肺炎は、SARSほどの毒性は無いようだ。
 日本では、まだ武漢が戻ってきた在日中国人の発症例だけだ。パンデミックなどにはならないだろう。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202001240000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「海自P−1哨戒機に火器管制レーダー照射で国際的にペテンをつく韓国、なぜ?」

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