3年半も混迷したイギリスのEU離脱(ブレグジット)が、ほぼ決まった。
昨日12日に行われたイギリスの総選挙は、日本時間の午前7時に投票が締め切られ、公共放送BBCは直ちに出口調査に基づく各党の予想獲得議席を公表した。
それによるとブレグジットの実現を目指すジョンソン首相の保守党が過半数の326議席を大きく上回る368議席、ブレグジットについては2回目の国民投票で決めるべきだとした左派コービン党首に率いられた野党の労働党は191議席に留まり、100年ぶりの大敗を喫した。
明確にEU残留・スコットランド独立を求めるスコットランド民族党(SNP)は、スコットランドのほぼ全議席を得る55議席と大勝。
イギリス国内には、ブレグジットをめぐって3年半も続いた政治の混迷を嫌い、保守党に投票した有権者が多く、また労働党は主要産業の国有化など極端な左派色を打ち出すコービン党首の労働党が嫌われたと見られる。
一方でSNPの躍進は、スコットランドの独立問題が蒸し返され、再びイギリス政界を混迷に陥れる危惧も現れている。
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