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2019年11月29日06:21

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樺太紀行(63=最終回);鉄道歴史博物館を見終え、ユジノサハリンスク空港から帰国へ

 鉄道歴史博物館で野外展示を見て回って、1時間はたったか。
 温暖な土地に住む僕らにはめったに見られないラッセル車の展示も見物である(写真)。さすが雪国だ。豪雪というほどではないが、冬はけっこう雪が積もるという。
 ある気動車の運転席に入ると、粗末というか、簡素すぎる設備にあっけにとられる。

◎田舎街の空港然としたユジノサハリンスク空港
 だだっ広い鉄道歴史博物館の野外展示場は、冷たい風が吹いていて、涼しいどころか寒いくらいだ。これが7月17日の真夏なのだ。この年(2018年)、早々と梅雨の明けた東京では、連日、35℃を超す猛暑というのに、である。東京とは、20℃もの気温差があるのは確実だ。
 11時に、僕たちは館長に見送られて鉄道歴史博物館を後にした。バスに乗り、そこからまっすぐ空港に向かう。
 ユジノサハリンスク空港(ホムトヴォ空港)は、市街の南に位置する。戦前は、大澤飛行場と言っていた。
 ユジノサハリンスクそのものが小さい街(人口20万人弱)だから、市街地中心部の鉄道歴史博物館からバスでほんの20分弱だった。
 成田から着いた時は夜だったからよく分からなかったが、国際空港でもやはり田舎空港である(写真)。

◎3度の厳重なセキュリティーチェックなのにペットボトルの水はノーチェック
 ここで到着した時を思い起こさせる官僚主義的対応に遭う。到着時は、イミグレで1時間も待たされるほど、訳の分からないパスポートチェックがあった。
 ここでは、記憶に残る限り、3度もセキュリティーチェックを受けた。それが、遅々として進まない。田舎空港だから、出国者が多いわけではない。それがなかなか列が進まないのだ。
 間が抜けていると思ったのは、ツアコンの入れ知恵だが、機内に水を持ち込めるかもしれない、ということだ。実際、そのとおりだった。僕がリュックの脇に差し込んでいたペットボトルの水は、どのセキュリティーチェックでもとがめられず、出発ロビーまでフリーパスだったのである(写真)。
 あれは、いったい何をチェックしていたのか、といぶかしく思われた。写真撮影禁止と言われていたから、チンケなセキュリティーチェックの写真も撮れなかった。

◎着いた成田は35℃超、ユジノサハリンスクとの気温差に時計が結露
 ロビーの売店には、ろくな物は売っていなかった。さして広くもない売店を時間つぶしに見たが、それもあっと言う間に終わった。小銭入れと財布をのぞくと、ルーブルがいくらか残っている。ビールを買っても、まだ紙幣が2枚残っていた(写真)。
 帰りも、ヤクーツク航空。リュック内には、セキュリティーチェックでもフリーパスだった飲みかけの樺太の水が入っている。日本への思わぬお土産である。
 到着した成田は、35℃を超える猛暑だった。ユジノサハリンスクとの大きな気温差に、リュックの奥から取り出した日本時間に合わせていた時計が結露した。
(完:足かけ2年にわたって断続的に連載した樺太紀行を、これで終わります。ご愛読、ありがとうございました)

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201911290000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「性懲りもなく好天に誘われて前日に断念した高指山へ登頂、絶景の富士山を観望」

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