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2019年11月27日05:59

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香港区議選で山が動き、共産党政府によるウイグル族弾圧の重要機密文書も流出

 ある程度、躍進するとは予測していたが、結果は民主派の予想外の地滑り的大勝利だった。

◎民主派が85%超の議席を獲得し、地滑り的大勝
 林鄭月娥と香港政府への事実上の信任投票と位置づけられた24日投票の香港区議選は、25日に確定、民主派は全452議席の85%超の385議席を獲得し、前回の126議席から一躍3倍以上の増の地滑り的大勝を納めた(写真)。反対に、親スターリニスト中国派(以下、親中派と略)は前回の298議席から59議席へと大惨敗を喫した(他にいずれにも属さない議員が8人)。
 民主派大躍進の原動力になったのは、これまで投票に行かなかった若者たちで、投票者は前回より約294万人増となった。投票率も前回の47.0%から71.2%に高まった(写真=これまで見られなかった投票所への長い行列)。林鄭月娥と香港警察、その背後にいるスターリニスト中国への怒りから、新規投票者の多くが民主派に票を集中させたと見られる。

◎来年の立法会選挙で民主派が過半数の可能性も
 次の焦点は、早くも来年に行われる立法会(議会)の選挙だ。立法会は、全70議席のうちスターリニスト中国と関係の深い業界団体代表の多い職能枠が半分を占め、もともとスターリニスト中国に有利な設計となっているが、6議席は区議から選ばれる。この6議席は民主派が総取りすると見られる。
 残りを普通選挙で選ぶが、林鄭月娥と香港警察、スターリニスト中国への反感が続く限り、民主派が過半数を取る可能性も出てきた(前記の職能枠にも親民主派の多いと言われる弁護士の枠がある)。

◎行政長官選挙にも影響か
 さらにその先の2022年の行政長官の選挙も注目される。行政長官選挙は、民主派が「5大要求」の1つに全住民参加の普通選挙を求めているように、間接選挙で、選挙委員1200人はほとんどが業界代表である。これがある限り、行政長官に民主的な人物が選ばれる余地はなく、スターリニスト中国にとって都合のよい制度だ。
 しかしこの選挙でも、区議会から117人が選挙委員に選ばれるが、これは民主派が総取りする見込みだ。前述の民主派の強い弁護士枠の代表も加えると、3分の1を超える見通しとなり、スターリニスト中国もごりごりの親中派を出すわけにはいかなくなる。

◎ウイグル族弾圧の重要機密文書が相次ぎ流出
 この香港区議選の民主派の大勝利は、習近平とスターリニスト中国に衝撃となったと思われるが、その他にも習近平に思わぬ事態が24日、起こった。
 60カ国以上の記者が参加する国際調査報道ジャーナリスト連合が24日、ウイグル族の抑圧を赤裸々に描いたスターリニスト中国当局から流出したと思われる機密文書を公表したのだ(写真)。ウイグル族弾圧に関する別の流出機密文書は16日、ニューヨークタイムズ紙も報道していた。
 それによると、スターリニスト中国は新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)で「一体化統合作戦プラットフォーム」を大規模な監視システムを構築し、住民の厳重監視を行い、2017年6月19日から1週間、同自治区南部の4つの地区で2.4万人の「疑わしい人」を特定し、うち7000人を逮捕、さらに残りの大半の1.6万人を収容所に送ったことが記されているという(写真=収容され、洗脳されるウイグル族の人たちと収容所)。

◎鉄の習近平強権支配体制にも綻び
 国際調査報道ジャーナリスト連合やニューヨークタイムズ紙に、機密文書が流れるなど、習近平体制にはあり得ない不祥事だ。中国共産党内でも、習近平の強圧的なウイグル族弾圧に批判的な部分がいて、彼らがこっそりと記者に流したと見られる。
 習近平による鉄の強権支配に、細やかながら綻びが出来ているようだ。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201911270000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「3連休初日、高速道激混みで2時間も遅れて山中湖畔の明神山に登頂」

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