州立郷土博物館の後に訪れた雨の「ガガーリン記念文化公園」は、今日が日曜日だというのにひっそりしていた。
ここは、かなりの部分が遊園地になっており、軽便鉄道のレールもあるが、今日は運休している。この雨なら、ユジノサハリンスク市民も誰も来ないだろう。
◎大きな池「オゼロ・ヴェルフネエ」へ
僕たちは、雨の公園を歩く(写真)。これも、日程表に載っているから仕方なく行く、という感じだ。
少し東に行くと、大きな池に出会う(写真)。地図によると、「オゼロ・ヴェルフネエ」というようだ。「オゼロ」はロシア語で湖という意味だ。「ヴェルフネエ湖」というわけだ。
池の遠く向こうに霞む高い建物は、四つ星ホテルの「メガパレス」のようだ。
◎「王子ケ池」の石碑
ヴェルフネエ湖の湖岸をさらに進むと、高さ1メートル余の御影石の石碑が立っていた(写真)。漢字で「王子ケ池」と書かれている。裏には、日本語で来歴が彫られているが、旧漢字・旧かなで、しかも筆記体なので、よく読めない。
池はかつては王子製紙の貯水池として使われていたというから、その来歴を記しているのだろう。戦前の王子製紙が寄贈したものか。
これくらいしか観る物はない。
ところが思わぬハプニングがあった。僕たちが王子ケ池の湖岸を歩いていると、東屋で若者たち10数人が陽気に歌を歌っていた。
◎琥珀の旗を広げたロシアの学生たちと記念撮影
それを通り過ぎて進み、また戻ってきた時、彼らがやってきて、一緒に写真に撮りたいという。雨の日に、思いがけず日本人のツーリスト一行が来たので、声をかけてきたのだ。
現地ガイドのヴァレンティンさんによると、モスクワから(サンクトペテルブールクと言ったかもしれない)極東旅行にやって来たのだという。はるばる樺太まで来て、雨とは僕たちと同じに気の毒な境遇だ。
そこで、一緒にカメラに納まった(写真)。
彼らが掲げている旗の「Янтарь」とは、琥珀という意味だ。だから旗のデザイン写真も、琥珀ということになる。前にも述べたが、午前中にバスで白鳥湖(オゼロ・レビャジエ)に行く途中に通過したスタロドゥブスコエ(旧・栄浜)では琥珀が採れる。
学生たちは、そこのお土産屋にでも寄って記念に旗を買ったのだろう。
注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
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