初めて会った時の会話を、過去ログから探し出しました。
たぶん、2005年のこと。
かずやん:「宴酣ではございますが・・・。」
かずやんさんが中締めの儀式に入ります。
挨拶役に指名された蒼湖堂さんが、ちゃんとそれらしい挨拶を始めました。
蒼湖堂:「日本も、あと少しで変わろうという所に来ています。それは間違いありません。」
流石はテレビの名司会者です。酔っていても泣かせるポイントは外しません。
これにて「一次会」は終了し、「二次会」たるカラオケ会場へと各自移動します。
モグラは何時もの癖で、みんなの忘れ物がないか確認した後、のんびりと階段へ向いました。
その時です。
階段の中途で振り返った”白セーターにロングヘアーを纏わせた美女”とモグラの目が、一瞬合ったのでした。
直ぐに視線を外されるかと思いきや、意外にもその女性は真正面からじっとモグラの目を見ているような気がします。
気の所為かも知れませんが、女性の口元には”笑み”さえ浮かんでいるように見えて来ました。
一瞬後ろを振り向きたい衝動にかられたモグラでしたが、ここで視線を外す訳には参りません。
何しろ「何時挨拶しようか。」と思ったままチャンスを掴めず終宴を迎えてしまった相手なのです。
勿論、その女性こそ、モグラが「かなりの出来者の”男”」と信じて疑わなかった、mumuさん本人に間違いないのでした。
十代の昔ならば、かける声は擦れてしまっていたかも知れません。
しかし、ほんの二日前に50の声を聞いたばかりのモグラとしては、その様な醜態を見せるのはプライドが許しません。
つかつかと近寄りながら、にっこり笑っ(た心算になっ)て声をかけます。
モグラ:「初めまして。アマゾンモグラです。」
mumu:「あ、mumuです。」
モグラの歩みは止まりません。
狭い階段でmumuさんの前を通り過ぎつつ、防人さんのセリフを引用します。
モグラ:「防人さんがね、『一目でmumuさんのファンになった。』って言ってたんですが、やっとその意味が解りました。」
mumu:「まあ! 防人さんは、私にはそんなこと全然言ってくれなかったのに。」
既に、何故か振り返る形で喋っているモグラは、mumuさんの言葉に笑みでお返しをして、そのまま「蓬莱本館」の外に出てしまったのでした。
今にして思えば「折角のお話するチャンス」を失したことになるのですが、その僅か十数秒の間にモグラの脈拍が通常より若干速くなっていたことだけは、ここに白状しておかなければならないでしょう。
大阪の夜は、まだ宵の口なのでした。
後半部分、覚えてねぇ(笑)。
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