第十話「習志野到着」
承前
実は、朝もっちーが言っていたのですが、当初の集合予定地点は横浜駅西口付近の某所だったようなんです。
で、心配になったもっちーは、前夜も電話をかけて、「絶対だな、絶対間違いないな」と念を押していたのでした。
まあ、それでも間違えたのが我々なのですが(爆)。
横浜駅にて残りのメンバーを収容し、バスは習志野に向かいます。
といっても、モグラは習志野市が千葉県であることは知っていますが、千葉県のどの位置に存在するのかは判りません。
ついでに言えば、成田山も同じことです(笑)。
というわけで、することのないモグラは、エヌともっちーが時折見せてくるスマホの画面をチラ見しながら、ひたすら目的地への到着を待ったのでした。
なるほど、こういう時だけはスマホが欲しくなりますね(笑)。
さて、習志野空挺部隊の現場には8:20に着きました。
演習の開始予定時刻は11:00なのですが、お客さんはぞろぞろと行進開始しています。
モグラ達三匹は、入り口近くにあったトイレで用足しをしてから見学地点に向かうことにしました。
トイレの隣に「浴場」と書かれた小さな施設がありました。早速もっちーが覗いて、「何だこりゃ」とか言っています。
全く、好奇心旺盛なんだから(笑)。
モグラも覗いてみましたが、シャワーと剥き出しのバスタブがあるだけ。有体に言って「廃墟」です(爆)。
う〜む、さすが陸自。用があるのは機能のみなんだ(笑)。
我々が用を足して戻る間にも、お客さんの行列は途切れることなく見学地点へと向かっています。
「まだ早すぎるなぁ」とは思いつつも、とりあえず現場に向かうことにしました。
車も次々と入り、隊員の案内で駐車していきます。
暫く進むと、左手に戦車や装甲車が見えてきました。
そうです。モグラは落下傘部隊のことばかり考えていましたが、ここは陸上自衛隊なのです。
実は今日は、降下訓練だけではなく敵地制圧の訓練もあるので、ここにある戦車や装甲車も訓練に参加するのでした。
まあ、モグラは人波の後ろだったので、「発砲音」しか聞けなかったんですけどね(爆)。
続く
ログインしてコメントを確認・投稿する