第十六話「針尾送信所にて」
承前
9:40 ナビで針尾送信所を設定し、新西海橋を出発します。既に見えているのでそんなには掛からないはずです。
しかし滅多に人の行かない所と見えて、そこへの別れ道はかなり判り辛いものだったのでした。
も:「多分ここだ」
そう言ってハンドルを切った後、ナビの画面を確認して、
も:「ほ〜らやっぱり」
と、もっちーは自画自賛していました(笑)。確かに注意してないと判らないでしょうね(笑)。
狭い道を暫く進んでいくと、何だか受付のような所がありました。
9:55 針尾送信所到着。もっちーが車を降りて管理人のおじさんと交渉します。
やけに時間が掛かったのでどうしたんだろうと思ったら、何でも10:00から団体さんがいらっしゃるそうで、我々の案内はできないんだとか。
いいんですよ。ワシ等は勝手に見学しますから(笑)。
というわけで、指定された場所に車を停めて三匹で一番近くの塔に向かいます。
貰ったパンフレットによると、正式名称は「旧佐世保無線電信所」。日露戦争を契機に大正7年から11年にかけて建造された施設で、重要文化財ということでした。
塔に近付き、中を覗き込みます。
鉄筋コンクリート製で高さ136m、基底部の直径12m。まあ、そんな煙突を想像して下さい(笑)。
今はもう天辺には何もありませんが、当時は送信アンテナが乗っていたんでしょうね。
そこを見終わって三匹が坂を下りて行くと、下では団体さんが管理人のおじさんの講義を受けていました。
ひょっとしたらアレを聴いてたのは我々だったかも知れなかったのですが、モグラ的にはパンフだけで十分だったので、内心「団体さんGJ」と思っていたのは内緒です(笑)。
結局、旧電信室とか入って良さそうな所は全部覗いてから、10:20 我々は針尾送信所を後にしたのでした。
も:「じゃあ、本土最西端の地に向かいましょうか」
そう言って出かけた三匹でしたが、その途中で時計を見たたぬきが声を掛けます。
た:「昼飯とか考えたら、ちょっときつくない?」
大体が我々は行った先々で長居をする傾向があるのですが、今回も西海橋と針尾送信所で時間を潰し過ぎていたのでした。
まあ、いつものことです(笑)。
も:「よし、じゃあUターンしましょう」
というわけで結局佐世保駅前まで戻ってグランドUターン(笑)。
我々は佐世保を後にして、博多に向かったのでした。
続く
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