第十一話「弓張岳展望台」
承前
さて、ここからの行き先は、全てもっちー先生にお任せです。
彼は、佐世保在住時に、例によってチャリで走り捲り、観光地らしき所もそうでない所も、ほぼ完全制覇しているのです。
も:「じゃあ、弓張岳に上りましょう」
何でも、そこからは佐世保湾が一望できるんだそうです。
当然ながら、急勾配の狭い曲がりくねった道が延々と続きます。もっちーの唇が「にやり」と吊り上がりました。
も:「ここをねぇ、チャリで登るとねぇ、気持ち好いんですよふっふっふ」
以前「函館編」でも書きましたが、もっちーは重度のチャリ中毒患者です。
どのぐらい重度かというと、「登坂中の自分の呼気に”血の匂いが混じる”ことに快感を覚える」レベル(笑)。
モグラ達は慣れているので聞き流しますが、この時たぬきが小さく「マゾだね」と呟いたような気がしました(笑)。
14:20西海国立公園弓張岳展望台到着。
おお、確かに佐世保湾が完全に一望できます。
早速もっちーの解説が始まります。それはありがたいのですが、所々に「あそこは登った。あそこも登った」と補足説明が入ります。
信じられない話ですが、そこから見える登れそうな山には、もっちーは全て登っていたのでした。ええ、チャリで(爆)。
二箇所ある展望台で写真を撮り、ついでに昼寝していた猫も撮ってから、そこを後にします。
次の目的地は、モグラもよく聞いていなかったので判らなかったのですが、もっちーも道がよく判らなかったらしく、結構長時間無駄にドライブしました(笑)。
途中、ハウステンボスの入口みたいな所も通過しましたが、結局コンビニの駐車場に一旦車を停めてカーナビに教えて貰うことに。
この時、たぬきの指が役に立たなかったことは言うまでもありません(笑)。
設定し直して再出発。しかしここで我々は、このカーナビに驚かされ・・・、いや笑わせられることになるのでした。
最初は、速度超過の注意でした。
ナビ:「速度超過を検知しました。安全運転に心掛けて下さい」
も:「うわ、怒られた。そんな飛ばしてないのにぃ」
この速度超過に関しては、この後何度も出ますが、何となく基準があるようでした。
そして、
ナビ:「急ブレーキを検知しました。安全運転を(以下略)」
も:「えぇ〜っ?」
爆笑するたぬきとモグラ(笑)。
た:「また怒られた(笑)」
モ:「しょうがないねぇ(笑)」
そう。この後、博多に帰り着くまで、もっちーはナビに叱られ続けることになるのでした(笑)。
続く
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