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2020年06月26日19:43

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百々目鬼(とどめき)ときめきシンプル化計画

ほうきのてつや掃除機のルークたちに「皮膚やゆびや耳や背中にたくさんの目があるからそれを使って見ろ」と教えられ、仕事をきっかけに私は非常に敏感な体質気質になった。


百々目鬼、という妖怪がいる。


「鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』に描かれている妖怪。腕にいくつもの目のある女の姿をしている。函関外史(かんかんがいし)云(いわく) ある女生れて手長くして つねに人の銭をぬすむ 忽(たちまち)腕に百鳥の目を生ず 是鳥目(ちょうもく)の精也 名づけて百々目鬼と云 外史は函関以外の事をしるせる奇書也 一説にどどめきは東都の地名ともいふ」とある。「ある女」から「百々目鬼と云」までは「盗癖のある女性の腕に、盗んだ鳥目(金銭)の精が鳥の目となって無数に現れたのでこれを百々目鬼と呼んだ」


T兄が指摘する私の内心の穢さ。そしてカラダのたくさんの目。
そのたくさんの目は、いつも見開き、いつも泣き、笑う。
恐ろしいばけもの。


祈る。まっとうな姿にしてください。こころの姿を。ばけものでいたくなんかない。
T兄は言う。真実は一つだと。
でも私は真実は、みんなにそれぞれあって、無数にあるように思ってしまう。
でも祈る。この目たちは授かったもので、とても役に立つ。
ならば、良いように使えたら。良いものだけを見つめられたら。それは、ひとつのもの?
・・・一言主の神さま・・・。


そしたら、私は、人間の姿になれる?それできちんとこの生をまっとうできる?
最終的に、私は私ではあっても、違うどんな女になる?
T兄は、見ている。何百キロも離れていても。ねえ、あなたも千里眼よ。


/金曜日は3時間勤務。精神科の予約が早かったし、つらいことに3時間勤務の2人工でビルを2本仕舞うなど、不可能に近い。無茶だ。でもやるしかない。
両手も両足も故障していて、冷房のない建物で激しい肉体作業をする間に熱中症(もうここ一週間で2回なった)を避けながら・・・。
更年期のホットフラッシュで、少し動いただけで恥ずかしいほど汗をかく。
作業をしやすいためのあらゆる工夫を考えながら、最速で動いた。


違うのだ。コロナの減免作業の時思った。
時間が短いから「やらなくていい」のではない。
むしろ限られたタイムで高速高品質に仕上げる必要があるのだと。
出来なければ申し送りをして後日やったりほかの人にお願いしていいものもあるけれど、最低限毎日やらなければならない何か所ものトイレと流し清掃とゴミ取りとあらゆる場所の消毒。
手が痛い。足が痛い。暑くて蒸し殺されそう。マスクで息が苦しい。苦しい。でもお仕事は残せない。今日は人がいない・・・。
私は故S総括と、T兄をこころで呼び続け、泣きながら体を動かした。
一部作業を抜かなければ間に合わなかったけれど、ある程度その要領は分かる。
それでも分かってくる。ほかの作業員たちがもっと手を抜いていること。


S総括。M川さん。I総括。
T兄。
いやだ。いやよ。私はそんなの恥ずかしくて悔しくてできない。みんなどうしてるの。
私の3倍速くできるの?体は壊れないの?


痛い。暑い。苦しい。助けて。道具のみんな。建物さん。T兄。


ヘトヘトで、上がった。


/LSDのサングラスをかけて、泣いてるのがばれないように、ねこたちにナイショごはんをあげてから速足で職場を出た。
くろちゃんに行く。・・・ホッピーを飲もう。
・・・いた!
「K山さん!」
「イオちゃんか!なんやすごいめがねしとるから分からへんかったわ」
「らくちんなんだよ、目」


優しく、シンプルで、深い話をたくさん聞いていると、楽しくなって、心がなごんだ。
ねえおじいちゃん。イオがんばったの。でも、できないんだ。うまくできない。
どうしたらいいだろう。
色々うまくできない。わるいこなんだ。役に立たないんだ。悲しくて悔しいけど、どうしたらいいだろう。
でも、笑って、美しい話を聞いていた。
神さま、K山さんにもっと長い寿命をあげてください。
もうガンを再発させないで。私このおじいちゃんにまた会いたいの。


「好きな人ね、心配なの。職人さんで、この暑さでマスクで。私の何倍もつらいだろうに。私恥ずかしい。どうしてこんなにダメなんだろう」
やばい。店なのに泣いてしまう。こらえても、にこにこ笑って聞いてくれてるK山さんの前でサングラスはできないし、間に合わなかった。
K山さんは、にこにこ言ってくれた。
「桜の木のたくさん生えとる川べりがあって、多摩川に流れ込む川なんやけど、そこのとこ木たくさんあってゆっくりできるから、今度ビールでも飲みに行こか」
極楽に行ってしまったおじいちゃんと同じまなざし。
おじいちゃん、あの、睡蓮のお池の周りをお散歩した朝をおぼえてる?イオがいつつだった時の。ぐみの赤い甘い実がたくさん実っていたのを見ていた朝の。
おじいちゃん。イオは。まだこんなにダメなんだ。どうしたらいいの。


/精神科。
宮山先生はあっけなく、法律で難しそうな頓服の量を調整し、毎日飲む薬として出すレシピにして問題を解決してくれた。次回は一か月後にできる。
先生に、自分の穢さとずるさと悪について話した。そこから抜けたい。つらい。
「でも、そう思えるようになったきっかけをくれたのは、こないだ話したボーイフレンドなんです。とても聡くて、見抜かれてしまうから」
先生はほほえんだ。確信のように。
「イオさんがそれほどまでに考えることになったとはね。大した人物ですよ、そのひとは」


茅の輪くぐりを、大國魂神社さまでしてきた。
本殿さまの横に用意してあった人形(ひとがた)の入った袋には、男女一体ずつの人形が入っていた。
私は迷わず、T兄と私のものを書き、
「体の治したいところを撫でて息を吹きかけ」・・・
二体とも、私は心臓をおさえた。こころが良くなれば、何もこわいものはなくなるし、どんな病もケガも越えてしあわせをつかめるのだもの。
息を深く吹きかける。初穂料を入れて、おさめ、本殿と水の神さまにお辞儀して帰った。
神さまが、なんだか心配そうにしている。


ねえ神さま。
あなたを心配してくれるひとはいた?
あなたはさびしかったことは、悲しかったことは、つらかったことは、怒ったことは、不安だったことは、なかった?
小さな声がけれど深く、本殿さまから響いた。
「あったよ」
私は泣いた。


みやのめさまに最後にご挨拶。
みんなが忘れていく、KBBAことYさんなどはお菓子を供えることすら怒った、
私の大事なS総括を想いいつも詣でる。
ナイショでM川さんに教えてもらった、S総括のご家族の電話番号。ご子息だ。
失礼のないよう、SMで連絡した。今朝、M川さんは「多分返事はないと思うよ」と言った。かまわなかった。こころ騒がせたくはない。
でも、返信があった!すぐにお返事できなくてごめんなさい、お仕事の都合で今夜8時ぐらいになるけれどお電話してもいいでしょうか、と。
私はお墓を教えてもらいたかった。きっとご主人と一緒にいる。その場所を。
私は忘れられない。忘れた日はただの一日もない。一生忘れない。
ご子息は、連絡をくれると約してくれた。
みやのめさまに、深く頭を下げた。


ありがとう。
すべての神さまに言うことは「愛をありがとう」。
でもみやのめさまには、つけ加えた。
「愛する人々に、ものたちに、人生の舞いに、出逢わせてくださってありがとうございます。母とも父とも、やってゆきます。お仕事も好きなひとの深い問いにもあきらめないで、私やってみます。私から悪を取り去るために、ご助力ください」




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