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2020年06月12日18:27

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重いとげだらけの箱の中身は?2

午後一の精神科で、診察は今日なんと30分に及んだ。


私が診療のほか、カウンセリングに何十年もかかっていたことと自助グループにも行っていたけど意味がなかったこと、を情報としてまず。
そして、難題を。これを克服しなきゃなんだ。
「先生。私の、気持ちが振り切っちゃって作業とかできなくなったりするの、いまはリスパダールでなんとかだましてるけど、私境界性人格障害じゃないですか。双極性況燭箸修譴からみあってる。今日お聞きしたいのはそっち。
私、人と話してて気分ががらっと変わっちゃってどうしようもなくて、言ってることとやってることが違う、一貫性がないってよく言われるんです。困るし、そういうのお薬でどうにかなるものなんですか?」
宮里、というその先生はカルテに書きながら
「あなたという人はまったく。ぼく、カウンセリングのことと自助グループのこと知らなかった」
「重い摂食障害だったから、NABAにも行きましたし。最後に行ってたとこは、おととし。一年弱ぐらい。でも意味なかったです。
先生。私なんなんです?私はいったい」
「双極性況燭辰討いΔ里脇鷦鑪爐△辰董△△覆燭魯薀團奪疋汽ぅラー。気分の変容が一日で起こる。それはね、僕たちみんな色々持って生まれてきてて、それであなたみたいにつらいひとは病院に来て薬を飲んだり治療をする。で、人格障害についても、今はどんどん研究が進んでて、今はディスオーダーなんて言葉は使わないんだよ。差別になるからって」
「そんなの、もう。いいわ。めんどうくさいなあ。呼び方なんて。で、お薬でどうにかサポートできるものなんですか?」
先生、たすけて。この箱を開けるの。開けたいんです。この苦痛の箱を。中に宝があるの、きっと絶対。
先生は話し始めた。シルバーと空色の先生。
診察室の、ゆたかな、変わった葉の植物。あれ?あなた初めて逢う。
先生は始め、時計をちらちら見ていた。
でも途中から時計を見るのをやめた。
先生は話し続けた。


人間にはそれぞれ持って生まれたものがあるということ。
人間が、その在り方で、困ったことになりやすかったり、のぺーっとしていたりするということ。それぞれ。
そして、どれもそれで間違いじゃないということ。
人間だけじゃなくて、ほかの生きものも植物も、命は色々やるんだってこと。
たとえばたんぽぽは綿毛をふわあっと飛ばす。子どもを増やす。
人間は結婚とかあるけど、それがなくても子どもができる場合もあるし、でもそれは自然なこと。
僕たち精神科医は、基本お薬の手伝いはできる、その専門家だから。
あなたはもう、僕たち精神科医やカウンセラーを超えてるかもしれない。
でも、それでもつらい。それはわかる。プロだから。
多いのは、病気だからできないからって、べつに全然普通なのに、働こうともしないとか何もしない人たち。なんかやればいいのになあって僕なんかは思うけど。
でもあなたはがんばってやってるし、お仕事に誇りを持ってると言ってる。
ちょっとやったくらいで、すぐ辞めちゃう人のいかに多いことか。
でもあなたはやっている。つらいお仕事なのにね。がんばりたいと言っている。休まずに。
人間関係も自分で改善する力を持っている。
僕らが一番こわいのは、死ぬ、あきらめる、というひとたち。それはダメなんだ。
あなたはもう自殺しようとなんて思わないと言うし、たくさんそんなことはあったんだけど、あなたはそれをもう超えた。
なんのために生きるの?って訊かれたら、僕たちそれも困るけど、その生をまっとうして欲しいって僕たちは思う。もちろん医者によって色々いるけどね。


僕の理念は、お薬は必要最小限にすること。副作用はこわいんです。
そして、いずれかお薬なしでいられるようになって、自分の力で生きていかれるようになること。それが叶えば。
あなたのようなひとは、僕たちを利用すればいいんです。
具合が悪い時だけに来る患者さんもいるよ。あとは普通に暮らしてる。
僕の話、退屈でしょう?


「先生、よく話すひとってね、好きなひとなんです」
「ボーイフレンドがいるの?それは初耳です。それは大事な人物だよ」
私は恥ずかしくなって笑った。
「情報を訊こうかな。いくつなの」
「52歳です」
「結婚はしてらっしゃるの」
「独身です」
「お仕事はしているの?」
「はい、がんばってらっしゃいます」
先生はにっこりした。
「それだけ聞けば、じゅうぶん」


先生はほほえんでる。薬指の銀の指輪が光る。お子さんはいるのだろうか。
私はリラックスしていた。16から精神科にかかってきて、こんなにリラックスして施術者の話を楽しんだことはあったろうか。
まるでバーで話しているみたい。
銀と空色。
青。ああ、海と空のくにから来たひとなのか。
私は基本ただただだまって聴き、表情だけで、お返事をした。
先生、先生、ここだった。やっぱりここだった。なぜ私は名前も知らないこのクリニックを「ある」と信じてやってきた?まったく違う・・・場所もここだった、そこはひまわりクリニックっていった。だいすきだった快闊な優しい先生にもう一度逢おうと思って、そして宮里先生に初めて逢った。そんな病院は、このまちにはないんだよ。どうしてあなたはここをそう思っていたの?


「先生ありがとうございました。私やってみる」
「次回から一か月に一回にする?法律上、あなたの薬ならそういう処方ができる」
「ほんとうですか?それはいいなあ」
「ああでもリスパダールがね。これは10回までしかダメなんだ。うん。じゃあ次回2週間後、今後1カ月に一回でどうレシピを作っていくか一緒に考えましょう」
「先生。先生。ありがとうございます」
空色は虹を連れてきてくれた。銀は知恵を。


出ると、大けやきの並木が新緑にもえあがっている。もちろん、朝の約束を果たす。
そのまま、すぐそばの大國魂神社さまへまっすぐ向かった。


あんまり美しくて、T兄に、花を見た時いつもそう思うように、あげたくて、たくさん私の大切な神さまたちの写真を撮った。
参道のみやのめさま。アメノウズメノミコト。
「坂本総括に逢わせてくださってありがとう。掃除という踊りと、実際の踊り教えてくださってありがとうございます。私やりたい。私楽しい。私に夢をありがとう。そして、好きなひとができました。もうそんなのないと思っていた。ありがとう。今日死んでもかまいません。悔いはないです。ありがとうございました」
本殿さま。そうそう、一言主神社さまはなんといった?「言葉は一言。まことの言葉を」
私は深く礼をし、強く柏手を打って、目を閉じて言った。
「愛をありがとう」


そして、人形(ひとがた)流しをすることにした。もう作法は完璧に分かってる。
いつも誰もいないんだ。そして、大麻(おおぬさ)で祓い、人形に自分の二つの名まえを書いて、痛くてたまらない場所となおしたい場所を撫で、息を吹きかける。
水の神さまの裏手から流れ出している清流にそれを流す。人形が溶けていくのを、跪いて眺めた。初穂料は100円。ロキソニンは、クーポン使ってマツキヨで1200円。どっちが効く?ロキソニン買うのやめよう。今日は。霊験はあらたか。それでね神さま、もしなおんなくても、私これと一緒に生きていくよ、死ぬまで。


立ち上がる。
水の神さま!いま行くね!
となり。
清掃のお仕事を得てから、あのひどい台風の時も、いつも、来る。
私は笑って、手を合わせ、ありがとうございます、とだけ言った。


巽の神さまにも、久しぶりに行った。
方角、合っているかな。巽。そこにね、新しい友達がいるんです。
どうか守って。しあわせに。


最後に、本殿裏手の樹周8メートル以上、高さ20メートル以上の大いちょうのご神木さまに逢いに行った。


いま?
戦隊シリーズミックス聴きながらこれ書きながら、キリッと男前レモンサワー飲んでる。


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