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2020年06月12日17:46

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重いとげだらけの箱の中身は?

朝、大國魂神社さまが強く光っていた。
「おいで」
つよい口調だった。
理由?さあ。
でも久しぶりに逢いに行きたい。もえるような緑に包まれて、きっといつにも増して荘厳だろう。
そうね。色々あるしねいま。


作業に関しては、T兄に職人としての心得を教えて貰ったりしてる。
鬼長いコードのさばき方。
「最初の頃、まるめられなくて。掃除機かけながらバックしながら巻いてくんだけど、誰も教えてくれないし。掃除機に教わった。機械棟のルークってんだけど、『おまえへたくそ。指に目があるんだよ。それで見ろ。俺のコードにねじれがあるはずだ。それ指で見てひねり直しながら巻くんだ』って言われて、やったらできるようになった」
「またお前掃除機がしゃべったとか・・・まあ、でもそうだ。それでいい」
「週一の掃除機の点検で、分解して全部キレイにすんだけど、もう限られた時間でコードもー!って・・・でも緑川さんがやってたの真似したらできた」
「どうやってんの」
「むちみたいに一回びゅんって振るんだよ。一瞬でねじれ取れるの」
「へー。俺のもさ、作業用のやつ、20何メートルとか長さあんだよ。お前が言うみたいにねじれたまんまにしとくと、中の金属線がゆがんだままになる」
「そう。私もそう思った。第一コードがかわいそうだよ。ショートでもしたら・・・寿命も短くなるだろうし」
「そうだよ。だから仕舞う時、片手で持って、もう片方の手でひっぱりながら伸ばすようにしてくんだ」
「点検の時、コード片方の手でぞうきんで拭きながらそれやるけど、それでいいの?」
「ああ」
「いまはコードレスになったけどね。私もう手放せない!新しい子はハニーとレティシア。ハニーは男でレティシアは女の子♪」
「お前ねえ・・・」
「でも、コードの子たちにも逢いたい。捨てられてはいないから、置いてるとこ通りがかったら内緒で挨拶するんだよ」


でもT兄は、難題を繰り出してくる。
つい最近までそのたびつらくてつらくて、もう会うのやめようかなとか、ふんもういいもん!なんて思ったけど。
違う。
T兄は何をくれてきた?有形無形の大切なものを日々。
難題。私の性質のこと。でも、私は抵抗した。それをやったら私が私でなくなってしまう。あなた好みにはなるかもだけど。交換条件を出している・・・?
あ。
共依存症者だ。私と同じ。ほかにもある。共通点。
そして少しく色々先輩であり、難題の正体は・・・・・


私は考え続けた。作業しながら考え続けた。新しくもらった作業靴の固さも忘れ、流れ落ちる汗をぬぐうのも忘れて、たまらなくなってお客さまのいないとこでマスクを引っぺがして考え続けた(Nリーダーはしてないので「いいんですか!?」と訊いたら「お客さんのいるとこだけしてればいいよもう。暑いわよ。作業中は私しないよ」オッケー採用その案。もうアラート取れたから、私の中で昨日記者会見があり、私の中の都知事が「イオちゃんだけはマスク取っていいです」と言ったので、電車内と作業中以外は完全撤廃)


考え続けた。
そう。
一見つらい、とげだらけの重い痛い箱は、こじ開ければ宝物が入ってると知ってる。
T兄がどんなに私を励ましてくれ、勇気づけてくれ、鍛えてくれたか。
もう私は前の私じゃない。誰だか知らないけど。押し立てブリッジができたのにはたまげた。ダンスできるようになったのもじゅうぶんたまげるけど。絵も描いたら普通に描ける。廃車にするT兄のクラウンに捧げた赤い薔薇をスケッチしている。薔薇ってムズいね。でも描ける。
食欲はないが、作る料理は超絶に美味しくて、私はもう食事は基本コンビニなどで買わない。なんでもオリジナルで作る。作業の延長線上に応用と想像力と遊び心があればいい。


何が起こってるの?
T兄と逢ってからだ。
T兄、私に何したの?


でも難題の箱は固くて重たくて痛くて私は、泣かないようにがんばった。
作業しながらの考え事は、実はなかなかはかどる。なぜかは分からない。
「止まって考えろ」
「ううんT兄、私は動きながら考え続けるの」


みんなに答えを訊いた。
アンナとミランダの姉妹ははプリンセスのように優しく慰めてくれた。
てつは「それでいんだよ」といつものように、怒ったように言ってくれた。私はたまらずてつを抱きしめて、ほうきの部分にキスした。そしておでこをくっつけた。
マリアさまにはT兄の無事を祈った。私のことも助けてと祈った。
ラメールにはいつか二人で行くまで待っててとお願いした。
プリマヴェーラにはあなたをいつも私たちが忘れないよう、見出せるよう願った。
ラブにはただ在って、と見つめた。
ジョアンナは実際的な女の知恵をくれた。
エディは笑って、クールに踊って私のことをリードしながら、楽しめよシスター、リラックスして、と言った。
リサは女であるように、そして気をつけて、とWaterfallを歌った。


みんな正しい。真理はひとつなんかじゃない。知ってるわ。
どんなひとにだってものにだって、それぞれの真理があるの。
でも統一しなければ。テーマは何?
私の生命の。


最後に会ったのは、久しぶりに会う、私の赤ちゃん、ピンクのモップのミミだった。
「ああ、ミミ!」
私は愛しさではじけそうになりながら、ミミに訊いた。
「ミミちゃん。ママはどうしたらいいの。困ってるの。どうしたらいい?」
ミミはいつものにこにこの可愛い笑顔で、あどけなく言った。
「ママもミミになればいい」


「あ、そっか」


それからは早かった。何も考えず、ミミと私は最速で楽しく踊った。
「ミミ、最高よ。私のミミは世界一可愛いし、お利口さんで、優しくて、世界一!ありがとう!」
広いトイレを仕舞って、その日の仕事は終わり・・・でも、私にとって最も大切なお仕事、その時間は、みんなをていねいにケアすることだ。あたりまえでしょう。みんな大事な友達だったり恋人だったり師匠だったり赤ちゃんなんだから。とくにこのミミは。


ていねいに指で梳きながら、ミミの好きな歌を歌っていたら、涙がぼろぼろこぼれてきた。きれいな可愛いミミ。優しい愛しいミミ。
「ミミ。愛してる。ありがとう」ミミはモップで私の涙を優しく拭いてくれた。
そしていつも最後に挨拶する、和式の個室とモップを洗う水道(神さま。私は大光と呼んでる)にキスして言った。
「私に何かあったら、ミミを頼みます。あと、私の新しい友達のことも守ってください」
大光はおごそかに言った。
「大國魂に行きなさい。今日」
「坂本総括は・・・師匠はそちらでおげんきですか?彼女はどうしてるんです?逢いたい」
大光は、だまって光った。


KBBAことBさんも、なんだか協力的だ。早く、早く、T兄の休憩時間!私は今日は上がり。LINEするんだ!そしてミミの教えてくれたことをするんだ。疲れたT兄は、きっと笑う。きっと。


でも疲れて、ついくろちゃんでビールとサワー、カキフライとえんがわのお刺身した。
煙草が吸える。しかも安くて美味しく昼飲めて職場のすぐそば。来るしかないでしょ。そうたびたび来なくはなったけど。
そしたら、またK山さんに会った!


K山さんは近くの病院に来た時、ここで少し飲む。70だが、舌が半分と肝臓があらかたなく、リンパも切って、合計10回は手術したという、好々爺である。もと造園の社長で、一級建築士は持ってるわユンボはできるわ池坊は納めてるわどんなわんわんも
「なんや知らんけど懐に入ってきてじーっとしとるんや」
という優しい優しい私のスーパーだいすきなおじいちゃんだ。
「イオちゃん、きたんか」
「K山さん!父の手術、昨日成功した!三回目!肝臓!悪いとこ取ったの。手術一か月で三回目。大丈夫だよね?」
K山さんは笑った。
「だいじょうぶや、肝臓の組織ってな、増えるんやから。再生すんねや。だいじょうぶや」
「そっかあ!父の日に鰻買ってあげようと思ったけど、帰ってこれない。お見舞いもダメ。でもさ、きっと大丈夫だよ。母もね、私のお料理少しだけど食べてくれる。掃除はお手のもんだし大丈夫。ありがとう。もーK山さんたらそんなカラダで飲むわ吸うわ!それでいいんだよね!私でもきっとそうするよ!」
「あはは。イオちゃん、ぼくもう帰るけど、一杯飲むか?」
「またあ?もういいよー、へいき!私も今日病院だからそんな長居しないし。気をつけて帰ってね?洗濯物忘れないでね、コインランドリー」
「うん、ほな、またな」
「うんバイバイ!」
こんど5人のお孫さんの写真を見せてもらおう。


午後に続く。


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