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2020年02月24日09:18

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大阪カープ

あーもう脚痛いよお。
と、昨日ベッドでぐだぐだしてたら、カープから連絡があった。
「どないしてん」
「脚痛い」
「ほーか。俺は今日も仕事や」
「患者さんは?」
「いまおらん。なん、そんなに痛いんか?」
「痛いよ。ロキソニンなしじゃ生きられないよ」
するとかれはこれを送ってきた。すでにつぶやいてますが。




「これでも見て元気出しや」
私は視て、おなかをかかえて笑い、しあわせな気持ちになって、すると不思議。脚の痛みがやわらいでる。
「ありがとうカープ!これ最高!げんき出たあ!」
「なーええやろ。あのさあ。今日ヒマか?」
「ヒマだよ」
「晩ごはんでも行くか?」
「あれ?施療院は?」
「午前中で閉めや。そのあと歯医者行くけど、そのあとヒマやから。イオ最寄りってどこやった?」
「府中本町」
「ふーん。それ、どうやって行ったらええんや」
「あんた東京で何年やってんの。しかも住んでるんでしょ。毎週大阪の院に行くたんびに記憶喪失になるの?いい加減交通ぐらい覚えなよ」
「えーと、それ何線や」
教えると、
「うーん。立川てどないや」
「あ近いよ。一本。10分」
「立川でどうや。俺市ヶ谷やから、新宿からえっと・・・」
「中央線」
「あーなるほど。じゃ、めし食おう」
「はーい」


カープはやって来て、しかしまあ53にもなってフットワーク軽いというか。前は小杉に来たのだ。分かんない分かんないといいながら。アプリでなんとかなるしね。
「映画観たかったなーシネコンあるから」
「あーええな」
「チャーリーズエンジェル超観たかった」
「今日俺疲れとんねや。体痛い」
「私だって痛い。まあいいよ、次回で。私は明日も休みだから一人で行ってもいいし。地元にもシネコンあるから」
「ほーか。寒いなあ、茶飲まへん?」
「茶?まあいいけど」
「そこにホットケーキなんやらいう店があったんや」
「げ」
「なんやあかんのか女子のくせに」
「あたし酒オンリー。甘いの嫌い」
「俺は酒煙草やらんもん」
「まあいいよ。コーヒー飲みたい」
でもカフェは混んでいて私たちはふらふら歩く。カープは寒がる。私はホットフラッシュで暑い。もう春じゃん。


カープがなぜ「カープ」なのかというと、広島カープの大ファンだから。
「関西人やから全員タイガース思うなよ」となんだか息巻いている。
患者さんが来ない時はカープのなんかゲームや、こないだ一緒に山野楽器で買ったイヤホンアンプ(2代目)でシャーベルのギターを弾いたり(メタルだから)、チャットやったりしてる。趣味はほかにもあって、独りなので料理も好きだ。店で出せるレベルのおでん鍋の画像を送ってきて、おなかがくーとなったこともある。(「カープあーん!いっこあーん!」「あかん。やらん」)
毎日ランニングもやっていて、整体師なのでいいカラダをしてる。結構うっかりでこないだランニング中に家の鍵を落とした。
スポーツ選手がするような凝ったフレームの眼鏡をかけたり上げたりしている。お洒落である。遊び人である。スケベである。まあもともとメタルのバンドのヴォーカルやってたような人間だから、当然おモテになったろうし(「俺昔女の子に毛じらみうつされたことあるで」)、今もまあそこそこだろうし。顔はそんなに崩れてなくて、その男前度が目なんかに残っている。背はけっこうでかい。


結局、
「なんか俺腹減ったわ。パスタ食わへんか」というのでデパートのレストラン街で鎌倉パスタに入った。私はイセエビのトマトクリーム。カープは鴨と九条葱のパスタ。おごってやがる。お互い様か。
「飲むやろ」
「うんワイン安いからこのグラスワインでいい」
「イオは注文鬼早いな」
「迷わないから。カープ、なんか痩せた?頬がこけたよ?」
「いや逆や。太ってん。ほらウチ患者さんがお菓子持って来てくれるから、つい食べて。腹出た」
「そお?近所に撒けばいいじゃんお菓子なんか」
「いや、近所づきあいゆうても、マンションやったらどうもならん」
「いや。さっき写真送ってきたお昼のペヤングもいけないんじゃないかな太ったの」
「あ、あれは今日たまたま疲れてて作る気起きなくて」
「結構そそるよね。関西のひとってUFO派なのかなって思ってたけど」
「俺はペヤング派や」
「四角くって食べやすいしね」
「気がきいてるよな」
「まろやかだしね」
「イオかてなんや、そのあと俺に送ってきた写真。「後手 ラ王」とか言って」
「だってペヤングとか食べたくなったんだもん」
「あれ、ネギとほうれん草入ってたけど」
「ネギぐらい刻むよ。ほうれん草はお庭の畑で母が作ってるの。まあちび畑だけど」
「ふーん。イオはちゃんとやるねんな。エラいな」
「親の料理ひどすぎて。食事はほぼ自炊。許可貰ってる。なんにもいわれない。大体もう食べるもの彼等と違うし」


パスタが着た。
「わあ、美味しそう」
「うまそうやな」
箸で食べる。
「ちょっとカープ、ラーメンじゃないんだからそんなに大量にずるずるすすらないでよ」
カープはきまり悪そうな顔をした。


「カープはマスクしないんだね。一応医療従事者なのに」
「あー、せんな」
「私も職場で支給になったけど一切しない。作業のジャマ」
「あれもなあ。いうたら風邪みたいなもんやけどなあ」
「あれって発症したら100%死ぬの?」
「いや」
「ねえ。ペストじゃないんだからガタガタ騒ぐなよって思うよ」
「なあ」
「祭よね」
「うん」
「こんな時誰か有名人が不倫すればいいんじゃないかな」
「あ、せやな。みんなそっちわーっていくもんな」
「でも病原菌っていったって、寿命あるのにね。わーわー毎日朝から晩までコロナコロナってコロコロコロコロ言っててうるさいよ。テレビ視ないけど。今はHIVだって治るんでしょ?」
「確かに治療薬はあるけど、あれめっちゃ高いんや。毎月20万とか払って飲み続けなあかんのや。それに飲み続けな、再発する」
「ふーん。でも人間とか生きものって、もれなく死ぬんだけどね」
「せやなあ」
「ペストが流行った時とかにはほら、それだけ後の医療も発展したんだろうし、あと貴族なんかが恐いからってこもって物語カタって遊んだりして『デカメロン』とか文学の名作とか生まれたわけでしょ。反作用もちゃんとあんのにね。読んでねえけど!笑」
「でも、生きなあかんもんやから。ネガティブはあかんよ」
「もちろん、いただいた命だしさ。無駄にはしない。でも、覚悟しなきゃならないと思うのよ。あたしその上で楽しんでるから」
「そういや例の職人くんとはどないなったんや」
「カープって大阪のおばちゃんよねー」
「大阪で生まれた男やさかい。で?」
「うーん別につきあってるとかじゃない。でも毎日やり取りはしてるよ」
「どんな子やん」
「1月で40になったばっか。別に上について回って修行してるぐらいの感じ。資格とかはなんか持ってるみたいだけど大したことないって自分で言ってた。よくわかんない。オフはずーっとベッドでごろごろスマホでゲームとか動画見てるって。食が細くて。「朝ごはんなあに」っていっぺん訊いたら「コーンフレークに牛乳かけて」って。会った時はポケットから安くなってるエクレア一個出してそれしか食べない。痩せてて、HIDEさんの大ファンで、お酒をゆーっくり飲む人。あんましゃべんないけど、とにかくじーっとそばにいたがる。猫みたい。それで・・・うーん」
「それでなんや?」
「ものすごい美貌なんだよ。この人道歩いてて困らないかな?ってくらいキレイな顔してる。あたし顔とかどうでもいいんだけど」
「ああ、たまにおるよな、そういうの」
「でも、ぼろぼろのカッコしてる」
「あっちはどうなんや」
「ちょっとカープ!」
カープはしたり顔で笑った。
「分かっとる。イオがぐにゃぐにゃするくらいや、相当な手練れやろ」
「でもさあ。うーん」
私は説明しかねてグラスを置いた。別にしゅうくんが変態っていうのではなく、あれは・・・。
「別に難しく考えんでエエ。好きにやったらエエ。セフレでもかまへんやんか、お互いシングルなんやろ。自由にやったらエエ」
私は苦笑いして、グラスを飲み干した。もーこれ甘いなあ。
カープが払ってくれた。
「ありがとう。ごちそうさまでした」
「エエよこんなん」


長い、恐竜のおなかの中みたいなエスカレーターを降りながら、カープが言った。
「俺ボディクリーム欲しいんや」
「まーたそんなおシャンティなもん欲しがる」
「いやー俺肌弱くて。寝てる間になんか足かきむしってもうたんや」
「ボディショップが入ってるみたい、ここ」
「あ、それがええ。どこや」


カープはすぐ行動するタイプの方向音痴で、地図や表示を見て反対に行こうとする癖がある。
「カープ逆。こっち」
ボディショップで、新商品とかいうボディクリームを試させてくれた。いやお嬢さん私はいらない。ワセリンとニベアで間に合ってるから。手に塗られた。うわ匂い強!あ、でも「さくら」はいいかも。
カープはローズを買った。おまえキモいよ。


行く前、ふっと視界の端にリンツのショップが見えた。
「カープちょっと待ってて。あたしも買い物する」
トリュフチョコの2個入りのちいさなボックスを買った。紙袋に入れてもらう。
渡した。
「はいカープ。今日はありがとう。うちでもうちょっと太りな」
「ありがとう。ええのに」
「ほらカープそっちじゃない、駅はあっち!」
改札を入って、本日のお別れ。
「月に休み2日だけとかもうやめなさいよー。ただでさえ院2つも持ってんだから」
「だいじょぶや、俺個人営業やし。合間に休み休みやっとるから」
「じゃね」
「じゃな」
さて、地元でDRAGON BARにでも行ってひっかけましょうかね。辛いの飲みたい。
9千円も飲んじゃった。まあいいや。天皇さまのお誕生日会ですもん。
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