緊急事態宣言を出せば文句を言い、解除するとなるとまた文句を言う。ここ１年、新型コロナウイルス関係でそういう例をたくさん見てきた。決して政府のやっていることは100％良いとは言い切れないが未知のウィルスに対して100％正しいことは誰も出来ない。良く海外の例を持ち出す方もいるがそれはあくまでその国の事情とかがあってのことだ。台湾が封じ込めに成功したと言ってもそのそも人口が約2,300万人の国と日本の約1億2,000万人と比較すること自体あまり意味がない。さらに言うと日本では（なぜか）流行にならなかったSARSだが台湾では猛威を振るった。それこそ新型コロナウイルスどころではない。SRASの致死率は14〜15％である。まだ、データが揃っていないが新型コロナウイルスの致死率はだいたい4％くらいである。SARSがいかに恐ろしいものだったかわかるだろう。台湾はこのSARSで一度、相当痛い目に会っているので国民自体が疫病に関して凄く警戒心が高かったというのも封じ込めに成功した要因でもある。仮に日本でもSRASが流行していたならば新型コロナウイルス対応も変わっていただろう。そうやって他国には他国の背景があるのだが他国の「良いところ」だけを見て政府を批判する人が結構、多く感じる。欧州とかでロックダウンした際に多額の給付金がすぐ支払われたと主張して日本政府がダメだと断じた人たちがいるがまず、欧州の税率は日本と比較してかなり高い。日本で言う消費税はドイツが19％、フランス、イギリスが20％、スペイン21％、イタリア22％（但し、食料に関しては0％の国もある）だ。一概には言えないが国からすぐに給付金が出るのは普段からの税収入がそれなにあるからかもしれない。また、即給付出来たのも日本では反対意見が多い、マイナンバー制度的なものが欧州では既に導入されている点も見逃せない。そうやって海外の「良いころ」だけ見て批判する人が本当に多い。逆に実は海外からは日本を見ればロックダウンもしなくて、さらに感染者も少なくほぼ平常の生活が出来ている日本の方が羨ましいと思われているのが実情である。
一時期、TVなどが毎日の決まった時間（15時頃）に東京都の新規感染者数を速報的に報告していたがいまはほとんどしなくなった。それこそ「XXXに超えXX日」「XX曜日最高数値」とか煽り文句で報道していた。それに乗じる形でさらに悲観的なコメントがネットに並ぶのもほぼ（悪い意味で）日常化していた。しかし、それだけ不安を煽って何があったのか？TV局は単純に不安を煽ることで視聴率稼ぎをしていただけに過ぎない。大体、そのTV局がマスクもしないで放映しているのだから危機感など皆無なのだ。本気で危機感あればしっかり対策して放送しているはず。意味のないマウスシールドやパーティションで「一応感染対策やっています」アピールはしているが。結局、マスコミのそういう報道に悪い意味で踊らされている人たちは何がしたいかというと閉塞感から来る鬱憤を晴らしただけなのだろう。その矛先が政府ということなのだ。
あるネットでの書き込みで会社がリモートワークをしてくれないので政府が企業にリモートワークをするように指示して欲しいというのがあった。政府は既に指針としてで出社率7割減を出していたにもかかわらずにだ。当然、個々の企業に対して政府が指示できる訳がない。あとは各企業努力に頼るしないのだ。それさえも政府に責任転嫁するのだからどうしようもない。それでいて政府の判断にはほぼ全部、批判しかしない。
無論、100％政府が良いという訳ではないがなんでもかんでも批判しないのもどうかとは思う。
■緊急宣言、関西・中京解除へ＝２６日決定、首都圏は継続―政府
(時事通信社 - 02月25日 19:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6425480
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