「観光関連業界などからできるだけ早くという要望」は正確には違う

前倒しの理由は「観光関連業界などからできるだけ早く
という要望」らしいが個人的には違うと思う。確かに観
光地が新型コロナウイルスで苦境に立たされているは事
実だ。しかし、Go To Travel キャンペーン（マスコミ
はGo Toキャンペーンと報道しているがGo Toキャンペー
ンは旅行以外にキャンペーンがある総称であり、その内
の旅行活性化に関してはGo To Travel キャンペーンと言
う）は当初、夏期休暇に合わせての開始だったはず。だ
から、それは間違っていなかっただろう。学生はともか
く社会人なら夏期休暇が大概、お盆の時期（８月中旬）
である。そうなると当初の予定（８月）は妥当だったと
思う。では、なぜ前倒ししてまでやろうとしているのか
？理由は簡単である。毎日、新規感染者数が増加してい
る東京の状況を見ていると８月まで待っていると都民自
体が移動を自粛しかねないからだ。だから、まだ比較的
数少ない今の段階で始めてしまおうという目論みだと思
われる。「観光関連業界からの要望」となっているがほ
ぼ100％この団体からの要望だろう。
一般社団法人　全国旅行業協会　役員構成
http://www.anta.or.jp/anta/yakuin.html
会　長 二階　俊博　衆議院議員　自由民主党幹事長
実にわかりやすい。二階氏からの圧力である。もう、利
害関係プンプンの腐敗臭が漂うばかりだ。確か、このGo
To Travel キャンペーンは予算枠で約1兆3500億円が組
まれている”らしい”。らしいというのは正式にGo To
Travel キャンペーンの予算が公開されていないため（
少なくとも私は公的機関からの開示情報は発見できなか
った）Go To キャンペーンに民間事業者への事務委託費
の上限が3,095億円もかかると言われて野党に追及され
て公募が中止になった為か、それ以降は具体的な金額が
出なくなったのも実にうさん臭さ倍増である。それだけ
の巨額のお金が動くのに行先があやふやってのもどうな
のだろうか？どうせまた、”お友達企業”へバラまいてい
るだろうとの疑念しか出てこない。特別給付金の電通、
パソナ、トランスコスモスとやたら与党と繋がりの強い
企業へ再委託されていていたことは世間の周知の事実で
ある。特に問題視されたのは最初の委託先である一般社
団法人サービスデザイン推進協議会自体が実はペーパー
カンパニーであったことが野党によって判明し、事実上
の”中抜き”をしていたことは記憶に新しいだろう。実に
不謹慎な言い方だがこのような腐敗はいつの時代にもあ
るだろう。しかし、なにもこの有事（新型コロナウイス
ル感染）にまでに公金を横取りしようとするのはどうか
と思う？それにも懲りずまた、公金の特定企業（団体）
へのバラまきをしようとしてるのだ。先にも言ったが最
近は東京都の新規感染者数が200人超えで連日、（不名
誉であるが）記録更新中である。そんな状況なので８月
まで待っていたらとてもじゃないが東京都民は観光地へ
の移動を自粛する可能性が高い。だから、今のうちにGo
To Travel キャンペーンを始める必要性があったのだろ
う。観光業界を助けるというより"お友達団体"に金バラ
まきを優先したと思った方が良い。むしろ、地方の観光
地は"今は"東京都からの訪問は控えて欲しいはずだ。大
概、民意に反したことをしようとしているときは裏でお
金の話が動いていることが多い。ほぼ100％一般社団法
人全国旅行業協会の"会長"様のご意向である。

■GoTo前倒しに疑問の声　感染者、全国に広がる懸念
(朝日新聞デジタル - 07月10日 21:32)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6153330