■複数の小説応募=青葉容疑者、京アニに−京都府警
(時事通信社 - 08月18日 15:01)
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事件の最初に社長さんが「応募は無い」って言ってしまったのは何故だろう?という疑問は、いまだ残る。単にそこまで調べられる状況ではなかったとは思うけど。
とはいえ、内容以前に応募形式を満たしてなかったから、その段階で一次落ちだろうし、もし、ありえないと思うけど、百億万分の一の可能性で、本当に盗作があったとしても、この容疑者の犯した罪に、なんら情状酌量の余地はない。
ありえないけど、もし、あくまで仮定として本当に盗作されたとすれば、法的手段に訴えて権利を証明すれば良いだけのこと。それをしなかったってことで、「パクりやがって」は、妄想でしかないとしか、結論つけられない。
で、この事件とはちょっと脱線したあくまで一般論としての雑談として聞いて欲しい。
80年も頭の頃だから、結構昔。あるジュニア小説雑誌(今だとラノベ括りになるのかしら)の公募入選作のある小説があった。
それを読んだ友人が、「あれ、友達の大学漫研の同人誌にそっくりの話があったんだよね、でも、もし盗作するなら、そんなマイナーなところから盗作ってするかなあ?」って言っていたの。
私もその入選小説は読んだけど、その学漫同人のほうは、結局、読む機械が無いままで、つまり、あくまでも軽い雑談のひとつだったんだけど。
その後、その入選作家はそのレーベルから本が出たわけでもなく、結局、その一作で終わった。けれど、かといって、それが盗作の証明にもならない。
あくまでおぼろな記憶だけど、その小説の内容的には、ありがちな、ファンタジーがががったゆるめのSFで、当時流行った少女マンガSF(「11人いる」とか「スターレッド」とか萩尾先生の名作を初めとした)が好きそうな人が書きそうだなあという話だった(実はなにを隠そう私も、そういう中二病満載のSFもどき小説を書いたことがあるよ(^^ゞ)
80年前後の創作同人誌で若い女性の書いたマンガや小説を今読んでみると、似たような作品が満載だったと思う。
とはいえ、これはこの年齢になっていえることで、その当時は、漫画でも小説でも創作をしてる本人は、自分の想いを全てぶつけて、足りない才能に苦悩しながらも、訴えたいテーマを世に問う、位の気持ちで書いてるんだよね。
自分視点と他者視点の差ってここだ。
プロも、最初はアマチュアだったけど、プロとアマチュアの差は、「自分のため」か「他人のため」かの差だろう。仕事である以上、お客様がいるわけで、それには、本人が書きたいテーマ、内容であると同時に、読者がそれを求めるかがある。その橋渡しをするのが編集者だから、作家の成功も失敗も、編集者によるところも大きい。
随分脱線したけど、アマチュアで小説でも漫画でも書いて、しかもそれを応募作に出す人って言うのは、上に書いたとおり、ある意味、中二的な産みの苦しみを経、これぞ傑作と思って世に問う思い込みが多かれすくなかれ、あると思う。
その思い込みこそが創作の原動力ではあるんだけど、それが最悪の形で捻じ曲がってしまったのが、今回の悲劇だとしたら、なんか、やりきれんものがあるなあ。
こいつもさ、ガソリン撒いて火つけるだけの行動力があるなら、有料サイトでも作って、自分の小説発表してれば良かったのに。
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