８１年ごろだったな、Ｘ君の問題のあった会で「何の為に恵園行くのか」という議論があった。Ｘ君の件から行き詰まり、内向きにもなり、このような議論にふけるようにもなったわけだが、僕はその連想から「何故、まつさんの所に行くのか」と変に考えこむよう

続きを読む

　　単純な話、「絵を見る為」だけだったかもしれない。絵が十二分に意思疎通や理解の役割をしていたと。　もしも、まつさんが絵は描かず、俳句なども作らず、療養所内の複雑な手記文を書く人ならば、一年も付き合いは続かなかったと思う。地方だが、そのよう

続きを読む

　　伊藤まつさん追悼文集に、白黒ですが、伊藤まつさんご本人の写真があったので、一月に公開します。これから公開する絵と併せて、ほぼ完璧なイメージを出せるわけです。絵のイメージは強いですが、写真はもっと強烈ですから。　　絵の公開に先立つ文が多く

続きを読む

　　これから元患者の伊藤まつさんの絵を二つ公開するが、それに因み、絵の事について色々と想いを馳せている。　　ヨーロッパのラスコーという所には、原始時代の人たちの書いた鹿みたいな絵が多数ある。南米など、各地にも。手形みたいなものも。何の目的な

続きを読む

１． 口内炎減少歯科医の指導により、肺炎予防の目的で、小さなスポンジで舌などを歯磨きの後に掃除してもらっている。それで口内の雑菌が減ったせいもあるのだろうか、最近は口内炎に余りかからなくなった。かかっても、放っておけば治るような軽度のものに

続きを読む

　　それは画家だったからです。元患者以上に画家の色彩が強かった。画家は自分の魂を絵に完璧に投影させますが、絵を文章で表現する事は不可能だからです。画家自身も自分の描いた絵を文章化はできませんが、他人の絵を文章化する事は更に困難であり、不可能

続きを読む

　　脳医学は脳のスキャン装置が開発されてから発達した。１９８０年当時は医者たちにも判らない分野だったわけである。それでも経験科学的に、得意な事や好きな事をすれば誰でも頭が良くなる事や、話し掛けられると頭が活性化する事が言われていた。それは今

続きを読む

　　ブログで僕の富士福祉時代を描こうとした体験小説を書きかけていたが、実名で書いたため、旧友たちのプライバシーに触れる事に気が付き、止めた。プライバシーの件は仕方ないが、最初は伊藤まつさんと全生園の事に焦点を当てていたが、後にＸ君について書

続きを読む

　１２月。関東地方は晴れが多いです。空気もかわくため、火がもえやすくなり、昔から関東では冬は火事が多いわけです。雪の多い地方とはべつの大変さが関東の冬にはあるわけですね。江戸時代に、あの大岡越前（おおおか・えちぜん）が火事の対策を行なったこ

続きを読む

　　８０年代半ば、伊藤まつさんの事や追悼文を富士福祉関係にも見せたが、反応がなく、無関心だったと記憶している。当時の僕は変に思ったが、富士福祉の方針に沿わなかったためであり、当たり前だったと今は思っている。　　富士福祉関係は社会につながり、

続きを読む

　みなさん、お元気ですか。ぼくは１１月にカゼを引きました。体の熱（ねつ）はふつう通りでしたが、初めはのどがたいへん痛く（いたく）、次にセキと鼻水が出て、しだいにそれらが少なくなり、治っていったわけです。カゼのことをインターネットで、調べたら

続きを読む

　　Ｘ君関係に記したＡ氏の行方。Ａ氏の関わりと発想は９９点を付けられる。でも、たった１点が足りなかったため、氏もＸ君と共に生きられなかった。Ｋ会を去り、僕とも離れた後、山梨県の知的障碍者施設の職員になった。１９８６年のＫ会の同窓会文集で知っ

続きを読む

　彼は町に出ると、買いたいものを好きなだけ買いまくる癖があったと聞いている。それゆえ、お小遣いとは別に、父母が隠したお金を持ち出しては使ったり、多くの友人にお金を借りまくっては返さず、困るそうだ。欲望のまま商品を買いまくる、しかも、経済感覚

続きを読む

　１９８０年前後、富士福祉事業団の傘下の会の一つの、Ｋ会という福祉親睦会に僕も入っていた。Ｋ会は親睦会やハイキングの他、３月と８月に群馬県のある身障施設にワークキャンプに行き、高校生などに福祉教育も行なう会であった。元は別の会にいたが、「情

続きを読む

　　　竹村健一氏の「日本人は民主主義を戦後に誤解した」も一理はあると思うが、急に１９４５年後にそのようになったわけでもないと思う。一部の時期を除き、太古から日本社会はそうだったようだ。太古からの政治の歴史を概観すれば、誰でも判るかもしれない

続きを読む

　　Ｋ氏は学者・研究家的な性格だが、そのような人は話し合いが苦手な人が多いらしい。氏も大の苦手だった。　　Ｋ氏はＫ大学に在学し、ＶＹＳという福祉会にも入っていた。Ｋ大学はＶＹＳの人が多かった。　　Ｋ氏は個人的に会（手話会というより、聴覚障碍

続きを読む

日本の１９６０年以前の人たちは覚えているかもしれないが、子供の時に名子役の宮脇健が演じた「ケンちゃんシリーズ」のドラマがあつて、僕も喜んで見ていた。その中の一つを紹介しよう。　　小学２年生くらいのケンちゃんが友人仲間と、三輪車レースの賭け

続きを読む

　　「議論の問題」の拙文のフェイスブック向けには、末尾に「国会の議論は別です」という特別説明を付けざるを得なかった。多くの国会議員さんも拙文を読んで下さるから。ありがたいです。　　「国会は、日本国の最高機関」と日本国憲法にあり、国会議員たち

続きを読む

　　　議論の問題・記憶忘れなどだけか　　昨日述べた通り、確かに記憶忘れや誤解の件は大きいです。それでは、会話の議論を廃止して、ネットや筆記議論に変えたら、どうなるでしょうか。　　　確かに、マシにはなると思います。でも、その議論から素晴らしい

続きを読む

　　昨日の僕はアジア太平洋戦争の根に関するものを書き、一時間して、誤解されやすい内容である事に気が付き、書き直しも難しかったので、補足のブログも書いた。補足の方が各サイトで好評だったようである。文を書く事の難しさを感じた。　　でも、これが会

続きを読む

「勿論、根の根が朝鮮の問題だったとしても、旧日本軍の大罪は軽くはならないし、その暴走を許した日本政治の弱さも免罪にはなりませんよ。　　但し、戦争は複雑な要因が絡んでいる。アジア太平洋戦争の問題も満州事変以降だけを見ても限界があると僕は

続きを読む

　　強引とも思える題だが、説明していこう。　　１９４１年の旧日本軍のハワイ攻撃は、１９３２年の満州事変の延長である。満州事変は確かに当時の日本軍部のわがまま行為によるものだったが、それと同時にすでに朝鮮半島が日本の支配下にあった事を忘れて

続きを読む

　　当時の身障運動は「施設はﾀﾞﾒ」という意見でした。僕も嫌いだった。それゆえ、「何故、施設はダメなのか」という答えを見つけるために、施設園生の声を聞くのを目的でその二つに行ったわけです。でも、会の中のケンカなどがあり、忙しく、目的自体を早く

続きを読む

　　伊藤まつさんなど、僕が関わり合ったハンセン氏病元患者たちが最も訴えていた事である。やや状況は違うが、Ｓ園の身障園生たちとか。元患者たちの場合は、差別の事は訴えなかった。差別を受けた苦しみも深刻だっただろうが、その比ではないだけ、元患者同

続きを読む

　　「思い込みの恐ろしさ」の後半の文に記した身障女性と、寂しさを訴える男性は、僕も含め、因縁がある。８２年だったと思うが、その男性の挙式があり、その身障女性と僕も招かれたが、親戚の一部が「身障者は来ては困る」とか言って、説得もできないまま、

続きを読む

　　１９７０年過ぎに若者たちは全学連挫折で急速に内向きの意識になったわけだ。それは半ば彼らの問題だが、その後を受け継いだ若者たちも、内向きの会で話をする事が社会活動だと思いこんだと。振り返り、恐ろしさを感じる。市民から隔絶した状態なのに、「

続きを読む

　　　中身のないような抽象論ばかりならば、メンバーの個性や魅力も見えて来ない。サークル関係で出会った女性たちには僕は顔や肉体の美しさしか感じない例ばかりだったが、それも当然だったかもしれない。特に、異性の魅力は幅広い話をし合わないと出てこな

続きを読む

　　　首都圏では１９７０年代に入り、当時の若い世代からサークル文化が育っていった。それは社会から自ら切り離すように、数十人くらいの狭い世界を作るもので、最初は大学の親睦会だけだったが、僕が２０歳前後になった７０年代後半には、ボランティアや福

続きを読む

　　精神障碍者も一人一人違いますが、僕が昔付き合った精神障碍を持つ人は、脳の器質障碍の為に欲望の抑制がうまくいかない人でした。　そのような人がギャンブルを始めたら大変な事になる。非常に早くにギャンブル依存症にもなる。医者が厳重に管理しないと

続きを読む