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2021年05月06日18:27

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上野千鶴子女史の「最後の講義」

 上野千鶴子女史の「最後の講義」





 言うまでもなく、上野千鶴子は高名な社会学者。「最後の講義」とは、NHK教育TVの、「もし、今が人生最後の講義ならば、私は何を述べるか」という番組である。


   上野は戦後昭和から平成期の日本の高齢者介護の流れを述べていた。「昭和期は介護の問題は家庭内の事とされ、高齢者介護は嫁が担っていた。家庭内の事だから、いくら介護で働いてもお金はもらえなかった」と述べ、「それぞれお隣の家の介護に関われば良いと若い時の私は思った。平成になり、介護保険が生まれて、その通りになった感があります」と述べた。さらには、「家族内だと、たとえ嫁と姑でも、当り前になり、感謝はしなくなるもの。この問題も介護保険で解決した」とも述べました。若い女性たち相手に「昭和の時は女性は会社ではお茶くみばかりさせられていた」と、その映像も見て述べていました。


  講義内容は大体以上ですが、「隣の家の者に介護」はプライバシーもあるし、自発意志でするボランティアとも生活介護は性格が違うため、難しかったと思いますが、若い時の上野女史の想いは僕も判ります。あと、介護保険では、利用者の意向を聞き、実現させる役のケアマネの事も大切ですが、福祉の専門家ではないので、それが抜けていたのは仕方ないと思います。

  内、「感謝」の問題は今の僕も色々と考えている事です。例えば、判りやすい例で、僕に関わってくれている女性ヘルパーの中には、おいしい料理をいつも作って下さる方がおり、食べた後は必ずメールで「おいしかった。ありがとう」と気持ちを伝えます。でも、その人が妻ならばと想像した場合、される事に僕も慣れてしまい、感謝の気持ちさえも生じない事は簡単に判ります。横柄に構えて。そうすると、妻の方も次第に料理が面倒くさくなり、体に毒であるインスタント食品で済ますようになる。その毒性は僕はよく知っていますから...、ケンカになり、冷たい関係か離婚にもなりますね。小説も書いているせいか、その予測もできる。その様子を想像して笑ってしまいました。

  最後に、上野女子はこれからの家庭や社会については何も語りませんでした。過去専門。「社会学」自体が過去の社会分析中心で、予測は守備範囲外である面もあると思います。ならば、例の「お一人様」論も現状分析に過ぎないわけでしょう。それをマスコミと世論は上野女史の思想とか、未来予測と誤解しているのではないかと。僕も今まで上野女史を誤解していました。これからの恋愛や結婚の予測は上野女史の仕事ではないようですね。今は孤独な人が多くても、今後は変わってくる可能性が高いと僕は見ていますが。


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