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2021年04月24日14:16

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結婚選別脳

近代以降のヨーロッパ、明治以降の日本と、結婚制度が法律的にも整ってから、子供たちはすでに大人を見習って、結婚を意識するようである。又は、無意識的にも結婚を想う。小学1年から実は心の中で男女共、異性友人を「お嫁さんにしたい・お婿さんに」と想い、選別を始めるわけである。仲間同士、話し合うか、どうかの違いで。話し合った人たちは後年まで覚えている。僕のいた小学1、2年のクラスは話したから、僕も自分や仲間の事を覚えているわけである。多くの人たちは最初に選んだ異性を初恋だと思っているらしいが、実は違う。恋愛は双方の男・女の気が自然に合わさりあい、溶け合うように惹かれ合う現象だからだ。でも、多くの人たちはそれで選んだ異性を恋人と誤解し続ける。恐らくは一生。


  頭の中でそのような選別をし続ければ、まず、異性に対して選別の癖がつき、同性に対してもそうなり、他人を選別の目で見るようになる。差別意識の卵ではないか。それに様々な社会的な要因が重なり、差別が子供たちにも伝わるようである。一生続くわけだ。日本でも、どこの国でも差別が解消されないわけである。結婚に限らず、差別の癖がつくようだから。

  意見が違う人を許し合えず、その上べだけで互いに悪い奴だと思い込み、泥沼のケンカになる件も以上の延長だと思われる。また、ハンセン氏病療養所に行き、そこの人たちを「元患者」とだけ見てしまう現象も。「個人的に行かないからだ」と言っていた人もいたが、個人的に行ってもそう見る人は多いし、行き方の事ではないようだ。とにかく、40年前の東京では違う身障団体間はもちろん、内輪のケンカも多かったし、福祉会でも同じでどこも早く潰れた。確かに、健全者も、身障者や聴障者も他人を選別の目で見ていた。「選別教育のせい」という声も聞いたが、そのせいも仮にあっても、以上の方が強力な理由になる。


  人を選別しちゃうことを「原罪だ」と悩んでいたクリスチャンたちがいたが、以上は原罪とは違う。結婚制度に根差す人為的な罪である。


   さて 「こんな夜更けにバナナかよ」の映画の鹿野氏は、ミサキちゃんという女性を好きになり、求婚もした。でも、好きになった理由が「世話を良くしてくれるから」。以上の気持ちそのものではないか。無意識的に鹿野氏の脳が分析し、選択したわけである。まだ双方の心の奥深さまでは知り合えていないし、気が溶けあう状態でもないのに一方的に。ミサキちゃんは断ったが、その10年前にも鹿野氏は同じように「世話を良くしてくれる」女性を好きになり、結婚もしている。でも、離婚...。


  何も身障者だけでもない。ほとんどが以上で、脳の分析した人を選んでいるわけだ。でも、それは上べだけだから、すれ違い、多くは結婚に至らない。結婚しても、選別脳は働くから相手に厳しい事を求め合うなどして離婚になる事も多いわけである。「双方の気が」合わさらない内は男女愛にはならないが、結婚後もそうならない例が多いようだ。また、無論、結婚後も差別し続ける。


  恋愛だと思っている事も、実際は以上の分析脳による選び合いである事が多い。選ばれなかった人たちは、人格が否定されたかのように想い、辛く感じる。相手に全然されなかった人たちも。若い時の僕もそのような経験があったし、それで健全者の旧友たちを恨んでいる身障者も多いと聞く。でも、選ばれても変わりがない事が判る。心底からの付き合いではないわけだから。身障者に限らず、選ばれなかった人たちも「分析脳」で他人を見ているには違いないわけだから。これでは、いくら友人を作ろうが、恋人が出来ようが、結婚しようが愛はできるわけもなく、寂しいわけだ。教会やお寺に行き、信仰を持とうとしても、選別・分析脳が働けば、変な信仰になるのは見えている。


  マクロ的に見て、以上こそが搾取経済や戦争の根だと言う声も聞いた。前に話した例の東大法学部Aは「結婚制度を残したから、ソ連は社会帝国主義になった。間もなく戦争するよ」と1979年に語っていた。本当に間もなく、ソ連はアフガニスタンに攻めた。詳しくは述べないが、ソ連に限らず、戦前の日本の戦争などの件もそれが根にあるかもしれない。

 最後に、脳は変化しやすいことが最近の科学で判ってきた。ということは、選別・分析のおかしさを知り、広く自然で大きい愛を求めるようになれば、他人をそのようには見なくなり、自由に多くの人たちと付き合えるようになるわけである。多くの人たちがそうすれは社会は変わるが、その時の結婚制度は全く違うものになるはずである。(殺傷や盗みなどの犯罪の根の一つも以上の脳の働きかもしれない。それらをする時も脳は「選ぶ」から。選びのミスとも言えない。我々は常に正しい選択をしていると言えるだろうか。又、何が正しい選びだろうか...)


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