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2020年09月03日11:55

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教育長の人の戦争待望発言について

まず、新潟県のその人の「コロナの不景気は、世界のどこかで戦争が起きれば解消する」は誤報だったそうだ。戦争と景気に対して判りにくい言葉を使って話したため、何かの記者が以上のように伝えたため、大騒ぎになったわけである。記者も悪いが、戦争に関しては特に判りやすい表現を必要とされるのに、難しい言葉を使ったその人も別の意味で問題である。僕も表現には気を付けたい。


  とは言え、以上の種の発言は世間やSNSではよく見聞きする。日本でも潜在的にある集合無意識だと思う。三つおかしい面がある。一つは、言うまでもなく、戦争は殺し合いで敵・見方もなく、地獄になるわけである。いつぬかも判らない。兵隊だけでなく、子供も、高齢者も、女性も、病人や障碍者もいつ球が飛んできて、大けがや死ぬかもしれない。輸送もできなくなるから、食べ物もなく、その面からも死ぬ。恐ろしいわけである。

  戦争と景気。戦争して果たして景気が良くなるだろうか。歴史を見ればわかる。1932年以降の日中戦争当時の中国は景気も破壊されたし、日本も軍需優先で「欲しがりません、勝つまでは」と事実上の不景気になった。1965年以降のベトナム戦争でも同じだった。ベトナムは勿論、アメリカも次第に予算を軍事に取られ、豊かさは落ち、1972年にはドル・ショックにもなった。ソ連のアフガニスタン戦争にも言える。1973年の中東戦争の後は、石油危機になり、インフレと不況の同時進行にもなった。

戦争は景気を悪くさせる事が多いわけである。

  景気自身の問題。00年前半、2010年代と、日本はかつてない好景気になったが、儲けたものは会社組織だけ。非正規雇用や、高齢者も増え、個人は豊にはなっていない。いくら好景気になってもこれからもそうだろう。それに、もっと大切な事として、日本とヨーロッパは人口停滞。今後は世界的にそうなる。そのような時代に、景気拡大する必要があるのかと。むしろ、「富の分配・社会構造の改革」が必要だし、飢えのない世界にするために、世界の人たちの連帯が不可欠である。

  戦争待望論に陥っている人たちは利己心だけの意識だし、「経済成長しなければならない」という古い意識の強迫観念に捉われているように見える。その意識は捨てる時期である。


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