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2017年03月25日14:01

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マルクスの発想にも「協調性」が欠けていた?

  僕が目にした範囲では、資本論の中には「協調」みたいな言葉は出てこなかった。社会の中でも大切な事なのに。労働者と資本家の間の協調は勿論、労働者同士の協調の呼びかけもせず、ただ「労働者の連帯」を説いた気が僕にはしてならない。


  確かに、労働者同士でも立場の違いはある。一番判りやすい例は鉄道労働者のストライキだろう。何かの要求実現のために、鉄道労働者がストライキを起こせば、それを使って勤務している他の多くの労働者たちが非常に困るわけだから。僕が高校時代だった1970年代の日本に本当にそのような事があり、社会問題化したわけである。

  鉄道関係はともかく、協調を述べずに、いきなり連帯を呼び掛けても連帯できるだろうか。できないだろう。昔のソ連・ロシアでも次第に連帯を欠くようになり、役人や政治家の汚職も蔓延し、庶民も恋愛や結婚もしない・できない人が増え、人口も増えず、アメリカなどとの競争にも負けて、滅んだ訳だが、確かにお金本位の資本主義は人々の協調や連帯が薄れる面があるが、それに対抗したはずのマルクス流の社会主義は更に社会の協調性を欠き、その結果として、連帯も欠き、早く滅んだというしかない。

  何もマルクス主義だけがおかしいわけでもない。協調性を欠く社会は滅びる事をソ連の歴史から我々は学び取らないといけないだろう。因みに、「協調」を追及すれば、労働者間は勿論、労働者と資本家も、それらからも疎外されている主婦や諸々の障碍者とも人間としての連帯は十分可能なのである。船井幸雄氏の予測した「本物社会」にもなると。資本主義の良い面と社会主義の良い面とが現れる形の社会になると。真の福祉も実現するわけだ。今の資本主義のおかしい面は3つある。お金中心主義で、人間性が軽んじられている事。弱肉強食である事。いつ大きな不景気やインフレが来てもおかしくないなど、非常に経済が不安定である点である。一番しわ寄せを受けているのは、非常に貧しい国の、飢えた人たちである。少なくとも、人類は協調し合い、飢えのない地球を作らなければならない。

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