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2017年03月02日11:03

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ある弁護士夫婦の選択と、難しい福祉のあり方

その選択とは、子供を作らない、である。弁護士は常に多くの勉強を必要とするが、子供がいては勉強ができない事が誰にも判ろう。深読みすれば、子供を育てる時は今は多額のお金も必要である。日本では、養育費の他、学習塾含め、学費に莫大なお金が必要。更には、夫婦だけならば、ぜいたくもする気になれないかもしれないが、子供がかわいいと感じると、うまい物をたべさせたり、家族旅行もしたくなる。尚更、お金がかかる。それ故、弁護士も子供を持つとお金設け本位の法律仕事をする例が多くなり、その結果、「弁護士はお金本位の稼業」だという風評も出ているわけである。一方、その弁護士夫婦は元々貧しい人たち相手の法律活動を学生時代から目指しているから、お金の為に弁護活動はやる気になれないわけである。結局は、そのような選択にならざるを得ない。何も弁護士だけでもない。今の日本では、仕事を持つ女性のかなりは子供を産まない選択をしている。そのような現実もある。


  一方、ヨーロッパ諸国では、「子供は社会全体が育てるもの」という観念が強く、保育所もそろい、保育士も給料も高く、人々から尊敬もされている。従って、以上の例も非常に少ない。仕事の時は勿論、必要な勉強の時も保育所に預けられるわけだから。その代り、税金がものすごく高い。スェーデンでは、消費税が25%だと聞いているし、他のヨーロッパ諸国も20%くらい。それに比べたら、日本の8%は非常に安いわけである。いわゆる「安い税金で、高福祉」は今の社会・経済の仕組みでは、不可能である。消費税引き上げを見送った波紋が福祉の至る所で出てきているわけである。僕も妙案は浮かばなかった。

  ネット関係のある友人が貴重なコメントをくださった。「例えば、マンション住民がその中の子供たちや高齢者、障碍者の世話を集中的に行なう」。確かに、マンション、団地、地域などの住民がそのような事をしたら、集中的に保育や介護もできるし、交通費も必要なく、安上がりの福祉にもなるわけである。但し、それは40年前の首都圏の福祉関係も模索して、その為に友人になったり、仲間関係を作ろうともしたが、ケンカになったり、個人主義が衝突して、挫折している。友人作りの次元では、福祉社会は作れない事が証明されていた。僕は思うが、今まであるような個人主義、マイホーム主義、昔の大家族主義の価値観では福祉は解決できないと。自分や家庭を越える、大きな視野を持つ価値観が必要になると。非常に難しい問題である。まだ世界にそのような価値観は出ていない。因みに、ヨーロッパ式福祉も経済恐慌が来たら崩れるから、完璧な制度ではないと僕は考えるわけだが。

   話を戻して、「我が子にうまい物を食べさせたい」という気持ちは何なのか。確かに、僕もかつては父母にそうしてもらったから、大した事は言えないが、それは愛情なのかと今は疑問に思う。極端な例だが、金正日は北朝鮮人民が飢えているのに、子供たちにはうまい物を毎日食べさせたではないか。それを想うと、愛情とも言えないと。北朝鮮のマイホーム主義は特権階級に限られているが、そこから日本のマイホーム主義を想う材料にする事はできるわけである。

  

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