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2017年02月18日15:02

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マルクスに翻弄された一旧友

  僕の世代の人です。男性。僕と出会う前、大学に入りたての時に『資本論』を読む。その歴史的な背景を理解していたのか、又、どの程度判ったのかは僕も知らない。とにかく、マルクスに心傾ける。僕とは福祉会で出会い、一緒にS園や全生園に行くが、独特な事を言い出す。「伊藤まつさんは絵という労働行為をしているから社会とつながり、寂しくない。でも、〇〇氏などの他のハンセン氏病患者は労働行為をしないから、社会から疎外されて、寂しくなる。S園の人たちも同様だ。労働しないと社会とはつながらない。お前も社会に働きかける仕事をしていけよ」。〇〇氏やS園の人たち、僕の仕事も具体的には判らないだろうに、そのような事を言う。無責任でもある。但し、
 「お金は仕事の目的ではない。お金はない方が良い。ポル・ポトみたいに」とか言っていた。ますます変に僕は感じた。
  卒業して、会社に入った。彼は会社で「労働を通して友人や仲間」がたくさんできるはずだった。そのように期待していた。現実は違った。次第に「労働は人をつなぐ」はウソだ、と言い始めた。代わって昔の福祉仲間と社会変革目的のミニコミやりたかったらしいが、僕も、誰もミニコミはやる気がなく、更に寂しくなった。
  今日のマルクス関係の文を書いて、以上の人の事も思い出したから、ミクシーやオールギャザーで書いている。個人的な事なのでフェイスブックには流せないが、これも非常に大きな問題が背景にあると。昔の僕は子供向け文という発想もなかったから、「仕事をしろよ」と言われた時は迷惑に感じた。又、特に、元患者たちへの見方はおかしい。ハンセン氏病関係は労働疎外だけでは割り切れないものがあるから。でも、マルクスを中途半端に読み、それを各問題に当てはめた背景には、やはり、東京の文化消滅社会の中だからと言わざるを得ない。僕も今だから理解できる事である。文化がない所ではこのような例も出てきたのである。マルクス主義は文化の代わりには成り得ないのだろう。
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