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2017年01月07日11:31

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東条は何者だったのか?

  12月、NHKテレビで「極東裁判」のドラマが放送されていた。その裁判で東条が自分の戦争責任は棚上げして、昭和天皇に戦争責任を押し付けるような発言があり、僕は意外に思った。そのような事は社会科の教科書には載っておらず、僕は初めて知ったわけだ。また、両親や先生から「右翼と軍部が結びつき、戦争の道を日本は歩んだ。東条は右翼だった」と教えられたが、天皇に戦争責任を転化させるとは、果たして東条は右翼だったのか?と疑問にも思った。本当に右翼思想を持っていれば、そのような発言はしないわけだから。ずるい政治家の中には、本音を言わない例もあるが、東条も極東裁判まで本音は言わなかったのではないか。すでに故人だし、東条の持っていた思想は本当は誰にも判りにくいものだったかもしれない。東条は右翼という今までの僕の見方はそのドラマで崩れつつあるが、では、何者だったのか。判らない以上は僕もこれ以上は述べられないわけである。


  何も東条に限らず、例えば、満州移民を計画・推進した人たちの思想も右翼だと決めつける事は難しいのかもしれない。かと言って、どのような思想でそのようにしたのか、も極めて難しい話である。ヒットラーの作ったナチス思想でドイツの戦争問題はかなり理解できるかもしれないが、日本の場合は思想背景を探ること自体も難しいから。しかも、戦争経験世代は減り、更に判りにくくなっているのが現状である。

  もう一つ。右翼とは何かと考えていくと、右翼が伸びている今のフランスやオーストリアの政治・社会の事が理解しやすくなるかもしれない。ただし、ナチスの時の右翼とも違っているはずである。その時間的な違いも見る必要があるだろう。

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