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2016年06月25日11:54

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アメリカ梅雨がないわけ

  今の日本・韓国・中国は梅雨という名の雨期である。日本語では「tsuyu」と読む。この時期に雨が以上の地帯では多く降るから、水を成長に多く必要としている稲が太古から育てられてきたわけである。

  その梅雨の雨は主に南方からの大量の熱い水蒸気と、オホーツク海を中心とする冷たく湿った空気とが以上の地帯で衝突して起きる。

  ところで、世界地図を見れば、やはり、アメリカの東部のニューヨークやフィラディルフィア付近も今の時期はその東の海からの寒流に伴う湿った寒気と、カリブ海などの南方からの熱い水蒸気がぶつかり、同様の雨期が起きてもおかしくないのに、起きていない。6月になれば、それらの地域は真夏の暑さにいきなりなる。何故、「アメリカ梅雨」なるものはないのか、小学5年生くらいの時から疑問に思い、考えた事もあった。理由は以下の2つではないかと思う。

  まず、西方に位置する大山脈の向きの違い。中国の南西にあるヒマラヤ山脈は東西方向に向いている。そのために、ベンガル湾から出る大量の熱い水蒸気はヒマラヤ山脈を越える事ができず、東に行き、南シナ海(南中国海)や太平洋東部の熱い水蒸気とも合流し、特に日本付近では三重に水蒸気が濃くなるわけである。これに対して、北アメリカ大陸にある大山脈は南北の向きであり、カリブ海の水蒸気もそのまま北に進み、ニューヨーク付近には余り来ないわけである。

  もう一つの理由は、日本の北に位置しているオホーツク海。寒流がたまる冷たい地中海である。当然、寒気もそこにたまり、今の季節は南方からの熱い水蒸気と特に日本でぶつかる。アメリカ大陸にはそのような冷たい地中海はない。確かに、ニューヨーク付近も北東からの冷たい空気が入り、夏の時期でも涼しなったり、竜巻も起きるわけだが、オホーツク海ほどの寒気の威力はないわけである。

  東アジアの気候の特色はヒマラヤ山脈とオホーツク海で作られている面もある。例えば、ヒマラヤ山脈が南北方向ならば、ベンガル湾の水蒸気もそのまま北に行くから、東アジアのこの時期の雨も少なく、稲作も小規模だったのかもしれない。世界の歴史も大きく変わっていた事でしょう。地形みたいな事も社会を見るうえで、大切だと思います。

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