mixiユーザー(id:17922359)

2015年04月21日10:05

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全生園訪問から差別が見えなかった事と、日本人の鎖国性

  僕もそうだし、僕と同行した多くの人達も全生園訪問からは差別の事が見えなかった。本などで知った例はあっても。それはある意味では、当然なんですね。口先だけで差別などは判るわけもありません。本当に話し込む事しかできないわけだから。差別の糸口が判るとして、元患者と一緒にどこかに行く・社会に出るパターンです。遊びで良いから。そうしたら、世間の元患者を見る目の事から、外部者も差別の事に気が付く。実際、僕は二回、それを経験しています。内、一回は全生園の近くの中華料理屋。但し、そこでは、多くの人の目は僕にばかり注がれていた。当時は脳性まひの事は世に知られていないから、むしろ、僕がハンセン氏病患者だと思われていたかもしれません。
  確かに、世間に出ようとしない元患者が多い。過去に差別された経験からそうなったと。但し、それは日本人に多い現象。外国、特にアメリカならば、差別された人ほど、逆に社会と言おうか、差別した相手に食らいつくように出ていくわけです。フランスでもそうだと聞いています。「差別されたから、利用所の中に閉じこもる」。島国根性を感じます。鎖国性ですね。又、差別する側も。閉鎖的なコミニティほど、差別する対象を求めたがり、陰湿になる例が多いわけです。まさに、それに当たりますね。ヘイストピーチですか、僕はよく知りませんが、今のそのような問題にもなってくるし、それは昔から日本にあった深刻な問題でもあります。事はハンセン氏病問題を大きく超えるわけです。
 ヘルパーさんたちからの話では、身障者の多くも引きこもりみたいになっている例が多いとか。物理的に外出が難しい人は仕方ないかもしれませんが、それでも、パソコンや郵便を使えばいくらでも社会参加できますが、それもしようとしない。僕の見た元患者たちの様子と似ています。更には、日本国内ばかりに目を向ける日本人が多い状況も.ある。ならば、福祉関係だけでもなく、日本人全体の鎖国性が問われていると言わざるを得ません。
  内向きの気持ちになると、他人にバリアーを張るようになる。配偶者も他人には違いないですから、そのような人は離婚しやすい。そのような問題にも通じてくるわけです。
  以上は深いものがあり、改めてブログに書く必要もあるのかもしれません。皆様の批判をお願いします。
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