５２−９ 軌道について��
『意識革命の時代を生きる』(04-01)という法話を「軌道の変換」と言う観点から読み直してみよう。タイトルにある『意識革命』とは「軌道の変換」のことである。これは『次元上昇』とも同意である。それは『国、民族、政治、宗教、また聖者や権力者への依存から脱し、個の確立への目覚め』である。そして、それは『自らの意識の内に、無限なる創造力が秘められていることへの気づき』でもある。
意識革命の前後、つまり二つの軌道の分岐はどのようにして決まるのか？『要するに、自分が自分のことをどう思うかによって、すべてが決まってゆくのである。何故かというと、真理の法則により、すべてが自分の思う通りのものになるからである』。つまり、自己意識がすべての起点、つまり分岐点となる。
何故、人類は因縁因果の軌道では平和ではなかったのか？『それは、人類が想うこと、語ること、行うことが、自分の内なる神我、即ち“我即神也”に根ざしたものではなかったからである』。人類は自らを肉体人間だと想い込んできた。『人類を宇宙神(無限なる創造力)から切り離して考えることは決して出来ない』。にもかかわらず、人類は自らを不完全で、罪深く汚れた存在だと想い込んできた。神より低い立場の存在だと想い込んできた。それにより、『人類は二元論の迷妄に陥り、すべては二元論と化し、戦争、紛争、混乱へと導かれて』しまった。そして、『人類が、自らを宇宙神と分離した存在だと見なした時、すべての不幸と不調和が始まった』のである。
では、どのように、人類は神性顕現の軌道に戻ることが出来るのだろうか？『答えはシンプルである。それはただ一つ、“我即神也”そのものである』。『自らに“我即神也”そして“人類即神也”と宣言を下す時、その瞬間こそが至福なのである。解放なのである。自由なのである。歓喜なのである。復活なのである』。
人類は自己認識を間違えた。自らを宇宙神から分離してしまった。そのことによって、神としての自信を失った。不安と恐怖に満たされていった。物質面の比較と差別によって自分を守ろうとした。権能の力を譲渡し、依存する何かを探しつづけた。しかし、それは過去のことである。「我即神也」という変わることのない真理に気づくことはできる。そして、『自らの内に神の存在を感じられるようになると、不安や恐怖は消え去り、代わりに自信と確信が漲り、溢れ出てくるものである』。「我即神也」という軌道の前提においては、『人生には不幸の原因などない。本来、不幸に原因など何もない』。そして、「我即神也」の自覚が深まると神性顕現が起きる。この軌道では神性しか体験できないのである。
「我即神也」の軌道では、人類一人一人の存在が世界平和を力強く引き寄せる。一人一人の存在が光なのである。人類はそれを自覚する。そして、『人類は自らに額ずき、自らの生命そのものに敬意を表さずにはいられなくなる』。“我即神也”とは自らを神として尊敬することである。『自らを真に尊び敬うことが出来れば、人類はすべての苦悩から、束縛から解放されるのである』。
『』引用はすべて04-01
ログインしてコメントを確認・投稿する