画像はネットで拾った昭和の銀座四丁目の夕暮れの光景である。和光ビルの時計の針は16時40分を指している。そんな時刻に、街の電飾や店舗の照明看板が僅かながらに点灯し始めているところを見ると、季節は晩秋から初春にかけてだろうか?
後方には東京タワーのシルエットも望める。恐らくは1960年代の撮影なのだろう。
当時のぼくは、郷里の石川で東京の様子など何も知らずに暮らす子供だった。そんなぼくでも、現実には見たこともないこの画像の光景に何故か郷愁に似た懐かしさを感じてしまうのだった。・・・その理由はわからない。
遊子さそう風情に溢れた暮れなずむ都会の光景が、今の自分も一介の旅人に過ぎず、帰る場所が故郷にあることを思い出させてくれるのかも知れない。
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