mixiユーザー(id:17690182)

2021年02月08日14:13

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とまあ、中国史を少し考えるPart1

いや、常に色々なことを考えておりますけれども、史記を読み返したりすると、読み返すたびに新しい発見があります。
史記に限らないんですけれども。
史記で天寿を全うしたということで褒められている人が王翦(おう・せん。「せん」が出るかな?)です。秦の将軍である意味、始皇帝の懐刀であったと思われます。この人は天寿を全うしましたが、息子は項羽に討たれて、子孫は繁栄しなかったそうです。
 
王翦という将軍のスゴイところは趙・燕を滅ぼした時の総司令官であり、その後は楚を滅ぼしています。
戦国七雄のうち、3カ国も滅ぼしております。これだけでスゴイんですけれども、黄河の北の国である燕・趙を滅ぼし、長江の南の国である楚を滅ぼしている点ですね。
田中芳樹先生の中国武将列伝でも書かれていましたが、地形や気候、戦闘形態が違うのに勝っているというのは『戦争』に関してはオールマイティであったという一種、超人です。
自論なのですが、楚を滅ぼす時は色々とあってから総司令官として出陣し、速戦即決をしていないんですよ。何ヶ月も陣を作って進撃せずという状態が続いたんですね。
この時なんですが、実は兵士や自分を含む指揮官たちを楚の気候にカラダを慣らしていたのではと思っています。
秦である今の西安市一体と上海とか香港の気候は今でも違います。日本でいうと、北海道と沖縄くらいになるかな? 
長期の旅行になると『水』に気をつけなければならないとも言われておりますし、まあ、こういう事を言った人は僕の知る限りいないんですけれども。
身体ができているということは体力が充実しているので、キビキビ動く。
兵士が動けるということは、命令もしやすく、戦争もしやすい。完全に滅ぼすのには楚は広いので1年以上かかっていますけど。
なお、楚が滅んだ同年に最後の斉も滅んでいます。これは、まあ、しゃーないですね。
 
そんな感じで本を読み返しております。

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