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日記一覧

軒先から落ちる雫を眺めながら物思いに耽っていると、水しぶきを上げて走る乗用車が目の前で急停車した。六人の男たちが車から飛び出すと、口々に喚きながら我々を取り囲んだ。何人かは腰の拳銃に手を掛けていた。僕たち日本人組は(なんだろ?)とポカンとし

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前方に黒い雲が現れた。ジープは白く光る海に沿って快調に走っている。雲がゆっくり近づいてくる。灼熱の太陽はまだジープを焼いている。海岸沿いにココナッツ・ヤシが並び、野原で牛たちが呑気そうに草を食べていた。遠くの山々の緑が美しく、すべてが生き生

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羊の群れがのんびり歩いている。頭の上に大きな荷物を載せた道端の女たち。すれ違ったトラックの荷台で、若い奴等が前を指差しながら「もっとスピードを上げろ!」と叫んでいた。山羊たちがすぐ先の道路をゆっくり横断していた。我々のジープは猛スピードで近

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キングストンのダウンタウンをジープはうるさく疾走した。エンジンの熱と真昼の熱風が身体を包み、騒音と振動がドライブ気分を盛り上げる。原色の街が目の前を通り過ぎていく。もう頭の中がからっぽで、まさしくトリップ感覚の世界だ。「Welcome JAMAICA」と

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誰かが食後のガンジャを始めた。香ばしい香りが流れてくる。深夜のサウンドシステムからの帰り道、ガンジャ売りにしつこくからまれた挙句、ナイフで脅され、同行のジャマイカンがやはりナイフで応戦している間に逃げた話。同じく夜間に警察のジープに止められ

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今夜のコンサートはグレゴリー・アイザックスが楽しみだった。四時間も待った昨夜の体験に懲りて、8時前から一眠りした。12時頃に起きて、最高潮に盛り上がった会場に行く予定だった。そして目を覚ます。時計を見る。2時だ!(しまった!寝過ごした!)会場か

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司会者(MC)の気取ったアナウンスでエコーマイノット登場。娘たちの歓声がけたたましい。彼は本当に凄いエンターテイナーだった。早いテンポの曲から、スローバラードの自分のテーマソング(アイ アム エコーマイノット)まで歌物,DJ物を含めて、一見ぱっと

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会場は四隅の照明塔からの明かりに照らされて、緑の芝生が美しかった(さすがサッカー場!)しかしステージにはドラムもキーボードもPAも無かった。流れていたのはレコードの音だ。だまされた!会場の隅にビールや軽食の屋台が並んでいた。仕方なくレッドスト

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24,25日は例のジャレット・パークでクリスマス・ジャム・コンサートがあった。シュガー・マイノット(24日)グレゴリー・アイザックスがトリで、ジャマイカの若手シンガー,DJが多数出演する。期待で胸が膨らんだ。24日の夜、ゲートのオープンは7時だ。(どう

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12月20日深夜、モンテゴベイ到着。思ったより涼しい。持ち込んだビデオレコーダー、カメラ、モニターTVが税関に引っかかる。「どういうつもりだ?ラスタにでもやるつもりか?」「旅のメモリーをつくるだけさ」カバンを開けられる。ジャミング3号10冊が見つか

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聖母文庫 聖母の騎士社刊(北原怜子<きたはら・さとこ>)1929年8月22日、東京・杉並に生まれる。桜蔭高女をへて1949年、昭和女子薬専卒業。1949年10月30日 カトリックの洗礼を受ける。霊名エリザベス。1950年12月、ゼノ修道士と

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聖母文庫 聖母の騎士社刊(   序 北原怜子さんの「蟻の街の子供たち」のわが読書界への登場に際して、私は正直なところそれが一般の興味をよび起こすか疑わざるを得ない。というのはそれがバタヤ集落の子供たちを対象とする、一カトリック女性の献身的な

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聖母文庫 聖母の騎士社刊 あとがき                        松居桃楼 虫けら同様にさげすまれ、憎まれ、恐れられていた隅田川べりのバタヤ集落。そこへ、小雨ふる冬の夜に、突然訪れた天使のような美しい少女。彼女は、またたく間

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聖母文庫 聖母の騎士社刊 お父さんは雨の上るのを待ちかねて、私たちを連れて上野の山を下り、本願寺から浅草公園を抜けて、あの付近のバタヤの街を次々のぞきながら、どこか住めるところはないかと探して歩きました。もう夕方が近づいたころ、どこにも私た

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転載: 大変お待たせいたしました! 本日午後7時より、8月20日に録画で収録した「岩上安身による2019年参院選・れいわ新選組候補 渡辺照子氏インタビュー(中編)」をお送りいたします。録画配信は公共性に鑑み、全編フルオープンでお送りいたします!======

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聖母文庫 聖母の騎士社刊北原先生さようなら                    吉田 恵 北原先生はもういない。蟻の会の子供たち、蟻の会のお父さんお母さんたち、みんな北原先生に会いたがっているけど、もう北原先生は帰ってこないのかしら。私が

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聖母文庫 聖母の騎士社刊クリスマスの夜に ゼノ様 クリスマスおめでとうございます。 初めてお目にかかった年のクリスマスは、貧しいながらゼノ様のお骨折りで、バタヤ集落の真ん中に、イエズス様の御降誕をかたどり、それを囲んで蟻の街の方々と共にお祝

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聖母文庫 聖母の騎士社刊 今、私の気持ちでは、蟻の会と五分五分に愛する程の何ものもありません。したがって「蟻の会」を去ってどこへ行くかと尋ねられても、今の私にはお答えいたしかねます。もちろん修道院という夢は、いまだに忘れることはできません。

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転載:■日本のスパイの大元締め、北村滋内閣情報官が国家安全保障局長就任へ! 日本の安全保障は国内の監視と締め付けだけでいい!? 北村滋氏に全省庁の情報と国民の情報が集約される! 安倍政権が国家安全保障局の谷内正太郎局長を退任させる方向で調整して

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聖母文庫 聖母の騎士社刊 私にその時もっと大きなショックを与えたことは、浅草教会から私の代わりとして教えに来ていらした佐野慶子さんが、バタヤさんの一人である塚本さんと結婚することに決まったという話を聞かされたことでした。正直を申して、私が箱

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聖母文庫 聖母の騎士社刊 しかし、幸か不幸か、義兄の病気が予想以上に悪いために、どうしても千葉の方に転地療養をしなければならなくなりました。そのためには、五十年近くつづいた、花川戸でも古い高木商店を、一時閉鎖しなければならない立場になったの

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聖母文庫 聖母の騎士社刊 昨夜のお祈りのとき貴女様の御病気の由を承り悲しみに打ち沈んでしまいました。いつか堀池君より貴女様の御元気なお姿を写真で見せて頂き其の優しい心遣いに私どもはいたく胸を打たれました。どうぞ総てを聖母の御保護にゆだねて御

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