mixiユーザー(id:1762426)

2021年03月08日08:08

54 view

ボブが日本にやってきた!ー2

そういえば、長野に友人たちと遊びに行ったとき「ボブが家に遊びに来たよ」と言う人に会った。僕は仰天して(嘘だろう・・・)と思ったが、話を聞いて納得した。
世界中どこで公演しても、神の言葉を伝えるシャーマン(霊媒師)のようなボブに敬意を表して、自慢の逸品(ガンジャ)を捧げようというラスタたちが楽屋に押しかけたらしい。ボブはいつでも善意の捧げ物を喜んだが、彼の健康を心配するリタが妨害しようとした。しかしリタをすり抜けてボブに渡ったガンジャはかなりの量だったらしい。
そして話の彼も傑作をたずさえて渋谷公会堂か中野サンプラザに押しかけた。楽屋ですったもんだした後で、幸運にもボブに直接手渡せた。さっそく賞味したボブはあまりの出来の良さにビックリしたらしい。
 「いったい、どこでこんな良いものを作っているんだい?」
 とボブがジャマイカン・イングリッシュで訊き
 「いやあ、実は僕のアパートの部屋でグロウさせてるんですわ」
 と彼がジャパニーズ・イングリッシュでこたえた。
 「ほう、そうかい。実物を是非見たいもんだな」「どうぞ、どうぞ。おこしやす」
 という訳で、あのボブ・マーリイが下落合の安アパートまで来たというんだからなあ。とても信じられない人も多いだろうが、僕は実際にあったことだと思う。

 ボブに限らず、ジャマイカの有名ミュージシャンたちの気取らずフレンドリーな態度は多くの日本人レゲエ・フアンが知っている。無理やりこじつけると、ジャマイカ全体が東京の下町みたいなもので、下町人情風の気安さにあふれているのだ。たまたまマイアミから乗ったジャマイカン・エアラインの隣席にシュガー・マイノットが座っていて、仲良くなって家に招待されたという超ラッキイな話もある。またあまりにもな話としては、ラバーズロックの御大、グレゴリー・アイザックスに偶然キングストンの街で出会った日本の女の子が誘われるままに事務所についていったら、誰もいない部屋でグレゴリー先生が突然ズボンを脱ぎだして、(やばい!)と思って逃げ出した。でも後で、(ちょっともったいなかったかしら?)とも思ったらしいが・・・。だから、ボブが下落合の安アパートに来てもなんの不思議もないのだ。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する