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2021年03月04日07:49

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ポチとラッキイー1

はじめに

 1998年から2005年にかけての千葉、鹿野山での暮らしは、結局、犬たちと出逢うためだった、と思う。それまでの15年間、二頭の犬、ジン、ジョーと暮らし、悲惨な死や苦悶の最後を見て、ひどく辛い思いをした。
そして(もう犬は飼いたくない)と心に決めた。

 しかし運命は皮肉だった。何かに導かれるように、僕たちの人生に迷い込んできたポチとラッキイとエリー、そして猫のみゃー子。彼らによって孤独で無味乾燥な山暮らしが、笑いと涙と喜怒哀楽の心豊かな日々に変わっていったのだから。

 人間世界から遠く離れて生きたいと願ったからこそ、彼ら、棄てられた生き物たちと生きる道が目の前に広がっていったのだろう。

 初めの一年間は耐え難い孤独を噛みしめる日々だった。それが山で逞しく生きるリスやウサギそして蛇(とくに鹿野山は蛇の多い山だった。飛びかかってくるまむしや、大きな青大将、やはり毒のあるやまかがしも、噂では、いた。当初はびびったが、すぐに平和共存するようになった。)などの小動物や虫や小鳥たちと出会い、また人間たちにお払い箱になった犬や猫や鶏たちが必死に生き延びようとしている、いのち溢れる世界と感じるようになってからは、心満たされる充実した日々にと変わっていった。そんな彼らとの日々の思い出は、僕の心の中の宝物です。

平成19年12月18日   雪の札幌にて
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