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2020年08月02日10:40

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キリシタン紀行 森本季子ー196 聖母の騎士社刊

天草・歴史の幻影ー54

●アルメイダとは
 天草にはじめてキリスト教をもたらし、天草の使徒と呼ばれるルイス・デ・アルメイダとはどういう人だったのだろうか。彼の略歴を記すと。
 アルメイダは一五二五年にポルトガルのリスボンに生まれた。青年期に医学を学び、後に貿易商を志した。
 ポルトガルの航海者・ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路を発見(一四九八)し、西欧からインドの富に船で近付けるようになった。ポルトガルは一五一〇年にはインドのゴアを占領し総督府を置いた。西欧の冒険的な商人を乗せた船が次々と東洋を目ざした。
 アルメイダもその一人として印度に渡り、貿易商として成功した。
 インドをはじめ東洋に着目したのは商人ばかりではなかった。フランシスコ・ザビエルを含むイエズス会士たちが、宣教の新しい天地を東洋に求めた。天文八年(一五四九)、ついにザビエル一行は宿願の日本上陸を果す。
 アルメイダがイエズス会士の生きざまに深い感銘を受けたのは、共に航海した船中であったという。彼は天文二十一年(一五五二)イエズス会士と共に来日。平戸、山口で布教を助けているうちに、自らの道が神の教えの宣教にあることを感じるようになる。

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