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2020年05月18日08:10

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キリシタン紀行 森本季子ー122 聖母の騎士社刊

私の奄美紀行ー86

 宣教の初期や終戦直後の集団洗礼はもはや望むべくもない。が、奄美の教会に明るいさわやかさを感じた。私は前田氏の言葉を、教会外にある大島人の好意を代弁するものと聞いた。戦後の奄美に献身してきたコンベンツアル聖フランシスコ会士、筋金入りの古老中堅の信者、島の福祉に働くシスターズ。その生きた生活のあかしが奄美の一部として地元に溶けこんでいる。奄美地区に働く七修道女会、七十名を越すシスターズは島外から来ながら外来人ではない。彼女たちは心からこの南島とそこに住む人々を自分のものとして愛している。地域社会に深く根づいた教会の姿も嬉しい奄美発見の一つである。
 ちなみに七修道女会とは、来島順に、幼きイエズス修道会、宮崎カリタス修道女会、クリスト・ロア宣教修道女会、マリアの宣教者フランシスコ修道会、聖心の布教姉妹会、福音の光修道会、アシジの聖フランシスコ宣教修道女会である。
 この集会には体験の豊富な方々にわざわざ集まっていただいたのだから、ゆっくりと時間をかけてお話を伺うべきだった。が、二時半から次の約束があるため、中途半端な閉会となって、来会者には誠に申し訳なく、私も大いに心残りであった。島では時間を規制してはならないのである。

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