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2020年03月07日08:14

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キリシタン紀行 森本季子ー60 聖母の騎士社刊

私の奄美紀行ー24

 次に圧政者は牧者を失った信者に「キリスト教そのものが悪い」として棄教を強制した。圧迫は執ようなものとなった。が、投獄とか肉体的な拷問を加えるというのではなかった。精神的な締めつけ、商売の妨害、排斥であった。棄教書(軍人が、あらかじめ用意したもの)に署名しない限り、島での生活は立ちゆかなくなった。この時、信仰を守るために離島したもの、離島の手段を持たない人の中には、心ならずも署名した人々もあった。昭和のかくれキリシタンとなったのである。熊千代婆さんの如く屈しなかった信者たちは戸を閉ざした家の中でひそかに祈るのみだったという。

 私が図らずも参加することとなったこの浦上班会に参集した人たちは自ら、または親たちがこの弾圧の体験者だった。奄美における「カトリック排撃」の無法を、信者の苦悩を、私はこの夜しみじみと感じたことである。


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