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2020年01月23日07:41

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キリシタン紀行 森本季子ー22 聖母の騎士社刊

●聖マリア病院

 帰路、福江市内松山町の聖マリア病院にシスター、木口マツさんを見舞った。病体をわざわざ応接室に運んで、若い頃の思い出を語ってくださった。十九歳で「女部屋」に入会した彼女は田作り、石垣積み、行商、何でもした。「かいごの姉さん」時代そのままの素朴さで、神と人と教会への奉仕に捧げ尽した生涯が、彼女の全身から発散しているようだ。朝日福祉賞の受賞者、福江名誉市民第一号である。インドのシスター、マザー・テレサに対して、ここに慎ましい五島のシスター木口がいると言いたい。

五島第二の規模をもつこの聖マリア病院もお告げのマリア修道会の経営。五島カトリック教会の片腕が「女部屋」の無私の献身から生まれたことが、シスター木口を通してしみじみと感じられた。今でも彼女は「かいごの姉さん」時代の純朴さそのものである。

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