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2019年10月22日09:11

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1986年 須磨の風ー3

ボブ・マーリイ・メモリアル・フリー・コンサート

 演奏が始まる。的確なビートとうねるベースライン。去年に比べるとテンポが少しゆったりした感じで、シャープなホーン・セクションと渋いカジャの声が絡み合い、レゲエの魅力をたっぷり味合わせてくれた。その間カジャ独演の「リデンプション・ソング」や、御大がドレッド頭を振って引っ込んだ後、リラックスしたインストゥルメントのご機嫌なダブっぽい演奏もあり、集まった人々もホール脇の売店で、Tシャツやアクセサリー(このライブは大阪のレゲエ・スポット「チャイハナ」の企画で、レゲエ専門店「コメット」や「マタハリ」なども参加した)を物色したり、カウンター・バーでカクテルやビールを頼んだり(カウンターのチーフがツノダ・ヒロを細身にしたようなエキゾティックな男だった)、彼女を口説いたりとアイリーしている。

 その後、カジャ節はボブの「コンクリート・ジャングル」と「タウン&フライ」で最高に盛り上がり、舞台からも「須磨のボブ・マーリイ・コンサート行くからよろしく!」とメッセージがあり、前夜祭的雰囲気が最高だった!


☆ 前日(10日)ステージの設営が始まる。須磨の海浜公園の中央、いわゆるひとつの休憩所。格子の屋根と石の腰かけ。階段を4段下りると、前は広いテラスで、更にスロープを下ると砂浜、その先は海というご機嫌なロケーション。山が近くに迫り、松林が砂浜沿いにゆったりと連なり、ここにテントでも建てて、住みつきたくなるようないい所だった。4〜5人の仲間と昼過ぎからバックスクリーンの枠作りを始める。砂浜では、雑誌の撮影隊にとり囲まれて、白人の男性モデルが服をとっかえひっかえしている。スタイリストの小柄な女の子がステージになる予定の休憩所の片隅の、留守番係の女の子が見張ってる小道具や衣装を取りに、砂浜を行ったり来たりと走りまくっている。自転車を男のスタッフが担いで行く。白いベンチがどこからか現われ、海の上を滑るウインド・サーファー達をバックに、モデルが優雅なポーズをしている。

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