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2019年07月26日07:28

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蟻の町の子供たち 北原怜子(きたはらさとこ)−74

聖母文庫 聖母の騎士社刊

 やがて、どうやらできあがった様子なので、私は、みんなを喜ばせようと、お部屋へ行ってみると、もう子供たちは、ぐっすり眠りこんでおりました。時計を見ると、なんと、もう十二時近くでした。私はまず、子供たちと一緒に、大の字になって大いびきをかいている鶴木さんを起こしました。それから、次々とみんなを呼び起こして、その得体(えたい)の知れない煮込みうどんを食べさせました。子供たちは初めのうちは、お腹がすいているのと、眠いのとで、夢中になってパクつきましたが、やがてお腹が張ってきて、目がさめてくると、「一体、これはなんだ」と不平を言ったり、悪口を言い合ったりしたあげく、結局みんな揃って大笑いを始めました。
 かれこれ、一時すぎでした。大きな応接間の一隅に、一列に毛布を敷きつめて、子供たちを仲良く寝かせました。どの子も横になるかならずに、もうすやすやと眠っています。
 ひねくれ源ちゃん
 でくの坊の吉之助ちゃん
 お姉さんぶるけい子ちゃん
 きかん坊主の俊行ちゃん
 天邪鬼(あまのじゃく)の守男ちゃん
 お茶目さんの安子ちゃん
 おっちょこちょいの静夫ちゃん
 あまったれ小僧のあきらちゃん
 泣虫カッちゃん
 内弁慶のよしあきちゃん
 どれもこれも、世話のやける子供ばかりですけど、こうやって抱き合って寝ている姿を見ると、みんな美しい天使です。
 紅葉のような可愛い手を、口のあたりにやって寝ているカッちゃん、何か思い出し笑いをしているよしあきちゃん。お姉さんの胸に顔を寄せて眠っているあきらちゃん。

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