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2019年03月08日07:36

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1985年ジャマイカの旅ー37

僕の身体がゆっくり揺れ始める。目に見えないバイブレーションに交感しているようだ。ガンジャが二回りする間に、ラスタマンは新しいスプリッフを仕上げていた。身体の奥で眠っていた神経が活発に活動を始める。海面近くで輝く黄金色の太陽が呼吸するように大きく小さくなった。
「ネグリルのサイモンの畑に、最近ポリスが目をつけたようだぜ」アンディの声が身体の中で囁くように聞こえた。幻想が湧いてくる。気がつくと、浮き上がった肉体がガンジャの煙と光のエネルギーに包まれていた。「上の連中に金をやってるから心配無い」煙を吐きながら言ったウェインの声が遠くで聞こえた。僕の意識は幻想の世界に引きずり込まれていった。今朝、砂浜で会ったラスタマンが話した、ガンジャ畑での祭りが蘇った。

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