mixiユーザー(id:1762426)

2019年02月21日06:03

80 view

1985年ジャマイカの旅ー22

ネグリルの白日夢

珍しく雨の降った朝、一人のラスタマンが僕の泊まるキングストンの安宿(Mrs、Johnson`s GuestHouse)に姿を現した。朝食を摂ろうと居間に行くと、ショート・ドレッドの男が褐色の肌に雨の雫を光らせて、ソファーにぐったり座っていた。よほど歩き疲れた様子だった。彼と話をした。アンディと名乗った男はネグリルでビデオ・プロダクションをやっている、と言う。また、現在進めているマイケル・ローズのネグリル・コンサートの企画についても熱心に語った。
彼は足の怪我を治療するためにキングストンに来たらしい。安い宿を探していた。結局、このゲスト・ハウスには空き部屋が無く、別のゲスト・ハウスを女主人に教えてもらうと、まだ雨の降り続く通りに消えた。ネグリルに行く予定だった僕は、別れ際に「三日後の夜八時にツリー・ハウス(レストラン)で会おう}と、再会を約束した。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する