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2018年12月30日09:14

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ボブ・マーリイ・デイ資料ー7

5、指輪はロバート・ネスタ・マーリイがメリット勲位を授かったジャマイカにあったのだが、非公開の葬儀で棺に蓋をされたときに指輪のありかも永遠に閉ざされた。ボブ・マーリイの葬儀が近づくと、預言者ガドは猛り狂って、それは言葉に尽くせないほどだったといわれる。(368p)

6、12部族の代表はつぎにボブの母、セデラ・マーリイのもとに現われると、秘密のソロモンの指輪はどうなったのかと尋ねた。(略)12部族の指導者たちはこの話を聞くうちに苛立ってきた。いったい指輪はどこに消えたのだ?
「指輪はきたところに帰ったのです。ボブのように」
 シディはまだ考え深げに頭を垂れた。
 どこなんだ?彼らは尋ねた。それはどこにある?いいなさい。ソロモンの指輪がどこにあるのかを、正直に。
 セデラは見上げた。そして目を寄せて取り調べ口調の相手をじっとみつめた。そして緊張がほぐれてくると、微笑が唇に浮かんだ。よくわかった。この人たちは、自分をラスタと呼ぶこの人たちは、ほんとうに指輪がどこにあるのか知らないのだ。
「指輪はいちどそれがあったところに帰りました」彼女はくり返した。その声は静かだったが、厳然としていた。「それは皇帝の至高の指に戻りました。そしてまあ、あなた方は」彼女はさらに穏やかに」つけ加えた。
「その日も、その時間も知らないのですね」(368〜9p)

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