今日の午前中、カミさんと二人でファイザーの2回目の接種を受けてきた。
競馬場の横の秘密の小道を抜けて
第1駐車場に設けられた特設会場で注射してもらってきた。
2回目なので要領もわかっていた。
案内には待合いスペースが狭いので10分前を目途にご来場くださいとあったので、前回はその通りにしたらけっこう待った。
なので、今回は30分前に行ったら、一番前の列になれたのでサクサク終わった。
ほんとにサクサクって感じでね。
注射針を刺すときにチクっときただけであとはなんともなかった。
で、15分間の経過観察のための待機時間中に情宣用のビデオを見たら役に立った。
というのはワクチンに関する報道に接するたびに僕の頭の中でごっちゃになっていた三つのワードの整理がついたんだよ。
「感染」と「発症」と「重症化」だ。
テレビニュースでも新聞報道でもワクチンがこの3つのどれに効くのかはっきりさせてないような気がする。
専門家の人はビデオでこう言っていた。
ワクチンは「感染」は予防しない。「発症」を予防するためのものだ。併せて「重症化」の予防にも効果がある。
ワクチンを打ったので発症を抑えられていて感染の自覚のない人が、ほかの人と交わって感染させないのかどうかはわからない。
発症を抑える抗体がいつまでもつのかもわかっていない。
だから、ワクチンを打ったからって安心して遊び歩いたりしないで自粛を続けましょうということだ。
まあ、理屈の上では予防接種が100%行きわたれば、コロナは地球上からほとんど消滅したのと同じことになるんだろうけど。
なかなかそうはいかないのが世の常だ。
とにもかくにも、僕らは第一段階のハードルを越えたので、ネコのまりんに無事に帰って来たよと報告した。
で、昼飯に冷やしぶっかけうどんを食べた。
「これ、生協品だけど、茹でないでそのまま食べられるコンビニ的なお手軽品なのよ」
「美味い」
「でも、やっぱり腰がちょっと足りないわね」
食事のお供に男子卓球の団体戦を見た。
「この日本チームのエース、チョレイ!とかなんとか騒ぎすぎる、ウザイ」
「ポイントとるたびに4回は叫ぶわね」
「スエーデンの選手の方が物静かで好感が持てる。俺はこっちを応援する」
「非国民って言われるわよ」
「かまわん、好きな方を応援する方が気持ちがいい」
しかし、次に出た日本の選手はクールだった。
勝っても負けても、男は黙ってサッポロビール的にポーカーフェイスを崩さい。
むしろスエーデン選手がトアー!とかなんとか雄叫びをあげている。
「この丹羽ってやつはいいな。やっぱ日本男子はこうでなくちゃ」
「昨日の女子の試合のときと言うことがぜんぜん違うわよ」
「当たり前だ、女子がチョーとかなんとか声をあげるのはよいものなのだ」
まあ、そんなことで今のところは二人とも無事なんだけど。
もちろん、油断はできない。
2回目接種で熱が出るのはその日の晩から翌日みたいだからね。
1回目のときも僕は平気だったけど、カミさんは夕飯前ぐらいから微熱を出した。
注射を打った左腕にしてもだ。
二人ともやっぱり夕飯どきぐらいから痛みを感じて上にあがらなくなった。 なんか、今も心なしか疼いている。
左腕に気をつけろ!だ。
僕が注射を打つのを左腕にしたのはもちろん利き腕じゃないからだ。
僕は生まれつき右利きだったからいいけれど、昔はギッチョなんて言葉もあったからなあ。
左利きが重宝されるのは野球選手などの特殊なケースだけだった。
一般には右利きを前提にいろんな施設や道具が作られていたので、それに合わせるために子供がお箸や鉛筆を右で使えるように矯正する例が多かった。
今はどうなんだろう。
こういう商売が成り立つんだから、まだまだ右利きの時代が続いているのかもしれない。
たぶん典型的だったのが昔のお侍ではないか。
刀は左差しが当たり前。
というか、自分は左利きだからと右差しにしたりすると、鞘当てがしょっちゅう起きて、そのたびに果し合いをしなくてはならない。やってられない。
そうかといって、左腕で左刺しの刀を抜き打ちにするには神技が必要とされる。
なので、左利きの侍の子はほぼ例外なく矯正の憂き目にあったのではないか。
カムイが得意技にした「変移抜刀霞斬り」ってのがあるじゃない。
小太刀を背中に隠して左右どっちから抜き打つのかわからなくする技。
一見するとやけに単純な技だけど、刀は左差しで左から抜き打ってくるしかありえなかった時代にはおそるべき技だったのかもしれない。
ということで、その「変移抜刀霞斬り」が冴えわたる「忍びのテーマ」。
渋いぜ。水原弘だぜ。おいら、この唄が好きでね。
後年、「黒い花びら」をカラオケの持ち歌にしたのもこれの影響があったからだ。
しのびのテーマ 「カムイ外伝」 水原弘
https://www.youtube.com/watch?v=4s2ofRqqLmo
まあ、とにかく、ビリー・ザ・キッドだ、左利きの拳銃だというのがまかり通った西部劇の世界とは違うのだ。
しかし、そういう封建的な日本社会もこの唄がヒットした頃から変わってきたのではないか。 いや、もしかしたら、この唄自体が左利きに光を当てたのかもしれない。
と、ここまで書いたところで、3時のおやつにラスクの差し入れがあった。
バリバリ、パクパク、美味い。
一緒にゆずッツシュを飲んだ。ワクチン接種日にアルコールの摂取は望ましくないので。
そのノンアルコール飲料の後ろに映っているのが左利きに光を当てたアイドルの写真だ。
きゃわいかったなあ。
ということで〆の唄。
麻丘めぐみ「わたしの彼は左きき」
https://www.youtube.com/watch?v=h27mnsa5gzw
ワクチン接種後5時間経過。今んところ、左腕が多少疼く程度で大きな支障はないです。
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