こないだの土曜、またしても家族が一斉にスマホに向かった。
埼玉の僕ら夫婦とネコのまりん、別々に東京の息子2人、兵庫の義母さんの6人。
それらがLINEを介して一堂に会する。今年に入って4回目のオンライン呑み会だ。
1月は新年会、2月は月遅れのおいらの誕生会、3月はなしで、4月は次男の誕生会。
そして、今回はまりんと長男の誕生会だったのだ。ダブル・バースデイ・パーティー。
楽しかったよ。もう、こんな感じ。
Stevie Wonder - Happy Birthday
https://www.youtube.com/watch?v=inS9gAgSENE
あるいはこんな感じ、ネコと子供のことだけに。
The Carpenters - "Bless the Beasts and the Children"
https://www.youtube.com/watch?v=LTZ5VpfzoW0
といっても、長男は三十路を超えた野郎なので、勝手に一人でやってってくれだけど。
まりんは5月16日をもって10歳になった。
我が家に来たときは生後3か月の仔猫だった。当時はまだ学生で埼玉のうちんちで一緒に住んでいた息子らと4人で大歓待した。
その後ずーっと箱入り娘として猫かわいがりし続けて
今や。。
Oh、セクシー・ダイナマイト・キャット
これを祝わずしてなにを祝おうかやだ。神事じゃ、神事。
古来、ネコは守り神として大事にされている存在なんだしね。
そんなことで、いやがるまりんを何回も引っ張りだして、スマホで大写しにして皆に見せたよ。
さらに日曜の誕生日本番は身だしなみを整える儀式をやった。
ブラッシングだ。
カミさんが協賛している「しっぽ村」というボランティア団体の保護猫たちはブラッシングしてやると目を細めてうっとりするそうだ。
ところが、まりんはこれが大嫌いでね。
ネコパンチにネコキック、引っ掻いて噛みつこうとする。暴竜アンギラスと化す。
それを僕が押さえつけて、カミさんがブラシをかける。週一恒例の夫婦の共同作業だ。
苦労の甲斐あって、まりんはシュッとなったよ。
そして、誕生会をやった。といっても、いつものことなんだけど。
まりんは外に出るのが好きだ。外といっても門の外は危険がいっぱいなので厳禁。
玄関先の石段。
それとウッドデッキに限っている。
まりんは利口なのでそこから先に出ることはしないけれど、そうはいっても放っといたらどうなるかわからないので、必ず夫婦のどちらかが一緒に出る。
僕が家にいるときは僕の大事な任務になる。柔軟体操をしたりしながら一緒に過ごす。
日曜日もそうした。まりんの気がすむまで一緒にいた。だらーっとのびのびして気持ちがよさそうだったよ。
そして、部屋に戻ったら、ごくまれにしている嗜好品をあげた。
ネコはみんな大好きなこれだ。
まりんはマタタビをお腹に仕込んだぬいぐるみにむしゃぶりつきまくりになった。
まあ、あんまりマタタビ漬けにするとよくない感じがするので、年に数回だけにしてるんだけどね。
ちなみにマタタビののぼりは浦和駅構内に立った市場のもの。
なにしろ、浦和は駅のイメージキャラクターをネコ属ひいては動物界の王者にしているくらいのネコ街なのでね。
いろんな地方の物産展の合間にしょっちゅうねこ市が立つんだよ。
駅構内だけでなくて、駅前の浦和PARCOでもこういうのをやった。
ネコづくしの楽しい催し物だったよ。
猫好きに悪人なし
横浜の武装探偵社の人らも然り。
夏目漱石の猫には名前がまだなく
インデックスのネコの名前は忘れたが
極主夫道のネコの名前は銀なのだ。
しかし、よく言われるようにネコはきまぐれだ。
それだけでなくて、人の邪魔をして喜ぶ。わかってやっている確信犯である。
うちのまりんは「家事手伝い見習い」として頑張ってはいる。
カミさんが台所に立つと、いつもこのようにして一挙手一投足をじっと見つめる。
しかし、けっしてそれ以上のことはやらない。
出てきた料理をくんくん嗅ぐが
不味そうだとなると(たいていそうなる)、後ろ足でざっざっと砂をかけようとする。
あまつさえ、人が座ろうとする椅子で寝そべる。他の椅子にはいかない。
新聞を読もうとするとその上を占拠し
パソコンに向かおうとするとそこに陣取る。
神に逢うては神を斬り、仏に逢うては仏を斬る 天上天下唯我独尊
傲岸不遜のおしゃれキャットなのだ。
なので、僕もどうやれば気持ちよくなってもらえるのか学習に余念がない。
辛酸なめこ女史のコラムによると、ネコ語の翻訳アプリが商品化されたそうであるが
それがなくとも、たいていのまりん語はわかるようになった。
ウニャンー朝だ、起きろ ウニャンー腹減った ウニャンートイレを片付けろ
ウニャンー外に出たい ウニャンー遊べ ウニャンーそこどけ ウニャンーふとん敷け
ウニャン、ウニャン、ウニャン
そういう努力の甲斐あって、まりんはネコには稀な趣味を持つようになった。
アニメだ。
まりんは実写映画にはそっぽを向く。あくまでアニメだけを好む。
こういうヒトがウソっこで斬ったり撃ったりするのはネコ心には響かないのであろう。
なので、僕はカミさんが仕事で出掛ける金曜の晩と土曜の昼は居間でまりんと2人して、飯食いながらアニメ作品を楽しむのだ。 まりんファーストの者だけに。
今日は僕は自宅にはいたけどテレワークだったので、アニメっつうわけにはいかなかったけどね。
一緒に3時のおやつを楽しめたし。
ウニャン(外に出たい)やウニャン(遊べ)のコールにも応じることができた。
おいらにとってもいい息抜きになったからね。
そんなことで、ネコと共にゆく未来は明るいのだ。
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