今週は月火と家でテレワークして、水木金は通勤した。
まあ、標準的なホワイトカラーの1週間というところだろう。
テレワーク中は昼休みにネコと一緒にウッドデッキに出て、チーズトーストを飯にした。
通勤の朝は乗り換えの東京駅でヤマザキのポスターを見かけた。
こんな風に人はパン屋さんの作ったパンを日常的に目にしている。
そのパン屋さんは2種類に大別される。
一つはヤマザキみたいな工場で大量生産されたパンをおいているお店。コンビニやスーパーの一角にある。
もう一つが自分とこで焼いたパンを並べるお店。ベーカリーってやつだ。
そのベーカリーには2種類あって、一つはテイクアウト専門店。
もう一つはティールームを設けていて、出来立てパンをそこでお客さんに出す店。
今週初の日曜にそのティールームを常設しているパン屋さんで夫婦してランチしてきた。
カミさんのご近所ネットワークにひっかかってきたお店を新規開拓で訪問した。 自転車で10分ちょっと。 こじんまりしてるけど、客席はほどよく間隔があいていて、いい感じのお店だった。
「女の人はこういうお店が好きなのよ」
「たしかに女性比率が高いな。浦和マダムズのごひいきの店ってわけか」
で、僕は名物のカツサンドにカールスバーグをつけた。
カミさんは本日のランチメニュー、フレンチトーストにチーズとベーコンを乗っけたなんとかムッシューというのにした。
で、お互い半分こずつシェアした。 これがなんとかムッシュー。
カツサンド、カリカリして美味し。
「こんなにカリカリあがってるカツサンドは初めてだわ」
「俺は今までカツサンドはまい泉に限ると思ってたけど、これは次元が違う」
なんとかムッシューも美味し。
「こういうお店は二人で来ると二種類食べられてお得ね」
「うん、カツサンドとこれ、親和性があるしな」
デザートのケーキも美味かった。
雑誌で紹介されたこともある一品だそうだ。
ところで、と僕が聞いた。 ギーってなんなの?
たぶん、バターのことよ、とカミさんが答えた。
ちびくろサンボの虎がギーになってたわ。
お天気の日曜のランチはこういうのがいいね。
僕らは普段の陽気のいい休日はお洒落な喫茶店でランチをしている。
ここのパンも美味い。
そことは別にもう一つ、オシャレなランチ処ができたってわけだ。
こういう風にかっこいい冒険者ってわけにはいかないけど。気分はもうダンジョンだぜ。
小学校の道徳の教科書を作る会社が最初はパン屋さんを載せてたら、日本国の教科書として不適切だと役所に指摘された。 和菓子屋さんに変えたら承認されたというニュースが何年か前にあったけど。
大洗女学院を廃校にしようとしたり、ガメラは敵でギャオスは保護しなくてはならないと言ったりで、文科省ってところはロクなことをしないなあ。
実際のパン屋さんは僕らのランチみたいに生活に彩りをくれる大事な存在だ。
テレビドラマの題材としても適している。これなんかいい感じだったよ。
小林聡美がパンとスープの店を開く。 伽奈を店員にするという話。
隣にはもたいまさこがやってる喫茶店がある。
パンもスープもナポリタンもオムレツもなんというか。
フードコーディネーター飯島奈美の業前がまたしても冴えたって感じだった。
それにネコに変な演技をさせないでナチュラルにさせていたのも好感が持てた。
さすが、ネコ好き作家、群ようこの原作なだけある。
ネコ好き作家ということでは村上春樹もいる。この人もパン屋の小説を書いている。
なんで「再襲撃」かというと、主人公の男は昔、相棒と包丁を持ってパン屋を襲撃したことがあってさ。 今度は散弾銃を持って妻とパン屋を襲うからだ。
「ビッグマックを三十個、テイクアウトで」と妻は言った。
まあ、無茶苦茶な話ではある。魔王サタンが責任者になっている時間帯だったら大変なことになるところだった。
いや、そういう物騒な設定の作品があるもんだからさ。
物騒な設定のパン屋ということではクリント・イーストウッドがピカイチだ。
ホットドッグを頬張りながら銀行強盗をぶっとばしたシーンには痺れたぜ。
イーストウッドはそれから数十年後、ポークサンドをメキシカンにご馳走してやった。
これも麻薬の運び屋の話なので物騒このうえない。
しかし、一般的にはパン屋はもっと平和的な存在として描かれる。
魔女宅や東のエデンなんかがそうだし
これもある。
いや、ネコじゃなくて、その後ろに並んでる吉田秋生の作品ね。
これに出てくるしらすトーストは美味そうだった。
しらすトーストは鎌倉の喫茶店の亭主が自分用の賄い飯にしていたのを見た客が美味そうだ、俺にもくれと言ったのがきっかけでその店の名物料理になった。
同じように横浜の喫茶店の亭主の賄い飯が名物料理になったものとしてシカ肉サンドがある。
サライネス作品だ。
「セケンノハテマデ」にはフルーツサンドも出てくる。
まあ、僕もおっさんなので、これに近い印象は持ってるけど
フルーツサンドも時と場合によってはいいもんだよ。
例えばウッドデッキでやるランチ会のひと品とかだとね。
そう、結局は食事ってやつは、パンでもなんでもシチュエーション次第で美味しくもなれば、あんまりそうでもなくなるときもある。
石垣島のホテルの離れ小屋の食堂で食べたハンバーガーなんか美味かったなあ。
同じホテルの地下にあったカフェでビーフシチューと一緒に食ったパンも美味かった。
キンキンに冷えたコロナがまた抜群でね。
今日は美味しいパン屋でランチしてからちょうど1週間たった土曜日、花の休日だ。
カミさんの方はお仕事なので、いつものようにソロランチを楽しもう。
そして、晩飯はデリバリーだ。 タンドリーチキン付きの本格カリーを注文してある。
今日も楽しく美味しい生活だぜ。
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