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2021年04月20日07:04

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つげ系列

都知事の人が東京に来ないでくれという声をあげた。

いや、こっちは仕事で荒川を超えてるんだからさ。

よその人に来るなという前に自分とこの民に出歩くな、仕事じゃない奴はああだこうだいう前に家で大人しくしてろexclamationという方が先だろとは思ったけど。


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とりあえず、昨日、今日はテレワーク日なので埼玉の家で大人しくしている。

なので、通勤時間が節約できる分、こうして日記もアップできた。


こないだ、都知事に来るなと言われている東京のオフィスに出勤する途中でバスの背中に目が止まってね。スマホのシャッターをきった。

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宇都宮が餃子を名物にしているのは知っていたけれど、東京にアンテナショップ的な施設を出しているとは知らなかった。

新横浜のラーメン博物館みたいな施設かなと思ってチェックしてみたら。

宇都宮餃子館というのはあくまで宇都宮市内だけで展開しているチェーンのようだ。

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餃子の顔をした子供はスタミナ健太というマスコットらしい。

スガキヤのスーちゃんを知らない名古屋人がいないように

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健太も宇都宮ではそれと知られた存在なのだろう。

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東京都心を巡回するバスにポスターを貼ってどれだけ効果があるのかはわからない。

しかし、少なくとも僕はその存在を認識したし、この日記を読んでくれた全国のマイミクさんたちもしかりなので、そういうじわじわパブリシティー戦略なのかもしれない。


それに餃子は美味いものだ。うちとこでもこないだの木曜に紅虎の棒餃子をメインディッシュにして

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翌日金曜の僕のソロ飯でも、残しておいた3本をレンジでチンして、スパゲッティーのサイドメニューにした。

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相棒と昼呑みする日高屋やヲタ仲間と映画鑑賞の反省会をやるバーミヤンでも餃子は常に酒の友だ。

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そして、その餃子界でもっともタフな店は押井師の新作に登場したここであろう。

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あいよ、にんにく増量餃子一人前追加

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押井守師。 

アニメ界には天才、鬼才そのほか数あれど、庵野秀明であり宮崎駿であり新海誠と呼び捨てにする中で、僕が師の尊称を奉る唯一の存在だ。

師について語りだすとキリがないので、このクールな一品を目の当たりにして以来信奉し続けているとだけ言っておこう。

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その押井師が久々に放った新作。

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そのモチーフは昭和だ。

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例えば、作品に繰り返し出てくる映画だと。

昭和の怪作「吸血鬼ゴケミドロ」を知っている人はあんまりいないと思う。

少なくも現代のアニメヲタクな若者は知らないと思う。

僕は知ってるけど、見たことはない。 幼い僕に映画館で「マタンゴ」を見せて心胆寒からしめた親父がまたも引っ張り込もうとしたんで、頑として抵抗したんでね。

それを押野師はこれでもかと繰り出してくるんだよ。

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トリュフォー映画に出演したジャクリーン・ビセットは知っていても

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ギララと海底大戦争に出演したペギー・ニールのことを知っている人はあんまりいないと思う。

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そして、ハリウッドの半魚人と東宝のフランケンシュタイン対地底怪獣をミックスして、ゴジラ映画のタイトルを持ってきたこいつに至ってはもはやなにをかいわんやだった。

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まあ、僕もね、なんだかんだいいながら昭和という時代は懐かしい。

自分の幼少期、思春期、青春期を過ごした時代だからね、懐かしいに決まってる。

ただ、なんていうかなあ、たぶん僕は辺境伯ロズワールになりきっちゃいけねえという意識があるんだと思う。 この作品だ。

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この中で彼は言う。 後ろ向き

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私は後ろを 常に過去を見ている 今あるものは亡霊の上の立つまやかしだ
私にとって素晴らしいものは常に過去にしかない

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そりゃあんまりだろう、令和の今だっていいものはいっぱいあるぜ、もっとさ、今の今に目を向けようよなんだけど。

一方で昭和という時代だって捨てがたい。

押野師がその昭和の決め技としてもってきたのがこれだった。

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これは「ねじ式」。

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これもそうで

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これもそうだ。

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一方、これは「紅い花」。

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こっちは「ゲンセンカン主人」。

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これもそうだ。

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これはよく覚えてないけれど、たぶん「もっきり屋の少女」なのではないか。

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なにしろ、最後にこういう表示が出てくるので。

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押井守師をしてオマージュを捧げさせたくなるほど、つげ義春の作品群は蠱惑的な魅力を放っているのだろう。


まあ、師は僕より7歳年上なのでそうなのかもしれないが。

僕と同世代の鬼才、江口寿史も描いている。

「わたせの国のねじ式」だ。

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ねじ式の人が「ハートカクテル」世界に迷い込む。

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彼はトイレを探し求めるのだが誰も相手にしてくれない。

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なぜなら、わたせせいぞうが描く世界はこういう世界だからなのだ。

いやあ、吹いたよ。

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僕自身はというと、リアルタイムでは知らなかった。

なにしろ、ガロが「つげ義春特集」を組んだ1968年というと、まだ小学5年生だったからね。

漫画大好き少年ではあったけど、好きな対象はあくまでマガジンやサンデーなどの少年誌に載る少年漫画だった。

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でも、後追いで読んだ。

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で、「ねじ式」に1番魅了された。

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なんだかよくわからない世界。 メメクラゲっていったいなんだ?

僕は普通はこういうのは好まないんだけど、なぜか「ねじ式」は好きになった。

なんかこういう断片、断片がね、夢で見たことがあるぞ的でね、蠱惑的だったんだよ。

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たまらん感じだった。

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ガロは「カムイ伝」のために作ったと言い切った編集長も自伝の表紙は「ねじ式」にしている。

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もちろん、奇妙な味を加えながらも論理的にすっきりした物語になっている「紅い花」の方を好む人もいるだろう。

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つげ作品だったら「ゲンセンカン主人」に限るという人はそれほど多くないと思うが。

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とにかく、いろいろ無茶苦茶なところがある押井師の新作の中でも、つげ義春回はもっとも無茶苦茶でそれだけに蠱惑的だったよ。

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なんか早朝に目が覚めたので仕事前にベタ打ちしちゃったもんだから、中途半端な日記になってしまったけど。

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