世の中、映画は歴史の波の彼方に消えていても、その主題歌だけがスタンダード・ナンバーとして残っている例はままある。
典型的なのはジャニーギターだろう。 ペギー・リーのヴォーカルは知らなくとも、そのギターの調べをまったく知らないという人はいないと思う。
おれあ、そんな南蛮の流行り唄なんぞ知らんという人がいたら、日本が生んだ名ギタリストの演奏を聴いてみてくれ。
「ジャニーギター」 アントニオ古賀
https://www.youtube.com/watch?v=n8BC3uPHeA4
一方でこの曲が主題歌だった「大砂塵」という古い映画を見たことのある人はほとんどいまい。
「動物と子供たちの詩」もかなり類似している。
今となってはこの映画のことを知っている人はあんまりいない
と思う。
しかし、カーペンターズが唄った主題歌は未だによく知られている。
少なくとも、僕はそうだ。 カーペンターズの数あるナンバーの中で5番目くらいに好きだ。 ダントツに好きなのはレオン・ラッセルが作った曲。 次に定番のヒット曲がいくつか続いて。
その次に「動物と子供たちの詩」が来る。「雨の日と月曜日」と同じくらいの位置。
なので、5番目くらいに好きなナンバーなのだ。
The Carpenters - "Bless the Beasts and the Children"
https://www.youtube.com/watch?v=LTZ5VpfzoW0
こないだの日曜は夫婦それぞれが”Bless the Beasts”な1日を送った。
まあ、本当の祝福的な活動を行ったのはカミさんの方だったんだけどね。
彼女はこの日は本厚木に出かけた。そこにはなにがあるか。「しっぽ村」がある。
飼い主がいないイヌやネコの面倒をみながら新しい飼い主を探す。
寄付金で運営されている善意の塊りみたいな団体でね。
それが去年の台風のせいで引っ越しを余儀なくされてしまった。 その新しい施設が軌道に乗ってきたというので、ボランティアのお友達と一緒に見学に行ってきたんだよ。
以前に比べて交通の便がよくなったそうだ。
どのくらいよくなったかというと、前は小田急の本厚木駅からのバスが45分に1本だったのが25分に1本になったんだって。
しかも、建物と庭が格段に広くて住み心地がよさそうになった。なんでも、前は卵農家だったそうだ。
中でもねえ、そこにいた3匹の子猫、パクチーとセロリとゆずはもうねえ、超絶に可愛かったそうだ。 残念ながら写真はないけど。
そして、もちろんカミさんはしっぽ村の見学でなくてお手伝いが主目的だった。
しっぽ村はお世話しているイヌネコの新しい飼い主を探すのが最終目的。
そのための譲渡会が行われて、それの手伝いをしてきたんでね。
イヌも
ネコも
そりゃあ、もうねえ。
詳しい模様はこのしっぽ村のアメログ中の「わんにゃんマルシェin茅ヶ崎中央公園 11月8日」に記載されているので、ポチっと開いてもらえるとうれしい。
今日のしっぽ村
https://ameblo.jp/ananan223/
ちなみにこの写真はボランティア仲間にもらったバンダナをきこしめしたうちとこのまりん。 ひめ〜
連れ合いがそういう有意義でかつ楽しい活動に従事している間、僕は例によってヲタク活動に邁進した。 一応、ネコとイヌに係わる活動だ。
場所は日比谷。前回のヲタク活動は魔界都市・新宿が舞台だったのでおいらはパスした。
なにしろ、カミさんの方は今回、小田急に乗り換えるために魔界駅・新宿を経由しなくてはならない、それだけで大丈夫かしらの大騒ぎだったんだから。
ましてや、その魔界の映画館に入って、そこの飲食店で反省会をするなんてのは論外だったわけだ。
その点、今回の日比谷は説得力があった。 ここがダメだというのでは毎日の出勤も不可になる。
まことにヲタ仲間の総帥は、枢軸国の一翼のおいらが自分の大本営の承認を受けるのに最適な場所を作戦行動に選んでくれたんだよ。
このパトレイバーな男が総帥。もう片っ方のズタ袋の装束が同盟軍の巨乳派。
集合場所はその名も「東京ど真ん中街日比谷。」
僕は玄関広場でやっていた戦隊ものの上映会を横目にしつつ館内に入り
エスカレーターで4階に上がり
ロビーで仲間と落ち合った。
「この間より人が多い」 「キメツだな」 「だな」
その日、僕らが作戦対象にしたのは話題の「鬼滅の刃」ではなくて中華ものだった。
去年、三人で池袋で見たこれだ。
それの日本語吹き替え版がリバイバル上映されていてね。
僕らがなぜそれをあらためて鑑賞しに赴いたかというと、オリジナルの出来がよかったことはもちろんだけど。
主人公の黒猫・小黒(シャオヘイ)の声をね
我らがハナザーさんがアテていたからだ。
香菜にゃんこ、期待にたがわずかわゆかった。
もちろん、かわゆいだけではなくて、これはAKIRAか、はたまたディラックの海なのかのアニメならではの展開があり
そのブラックホールの中は「DARKER THAN BLACK」で黒(ヘイ)が巻き込まれた浅草の風景を日比谷に置き換えて
インセプションをぶちかましたようなアンバイだった。
我々は深く満足してTOHOシネマズを後にすると。
次の作戦まで多少のインターバルがあったので、映画館のロビーから見下ろせた日比谷公園を散策した。 気持ちよかったよ。
そして、歩いてすぐのところにある別の映画館に移動した。
これまた去年、三人で台湾映画を鑑賞したアートシアターだ。
今回、そこで鑑賞したのはアイルランドの狼の話だった。
なんていうかねえ、中華アニメが日本ものを移植したものだったので馴染みやすいのに対して、アイルランドのアニメはまったく異質のものだった。
それでいて魅せられた。
僕がアイルランドものを見たのはこれが2作目だった。
前回は恵比寿のアートシアターで見た。
ああ、ここでアートシアターなるものの僕なりの定義を述べとくと。
評価の定まった昔懐かしい名画を上映するのが名画座。
これに対して、メジャーは取り上げそうもないけど見たい人はいるんじゃないかの類いの新作を上映するのがアートシアターだ。
で、今年の1月、僕は総帥とツーマンセルで恵比寿のそういう映画館でアイルランドものを鑑賞した。
これはねえ、強烈だったよ。
カナダ人の作家の原作を基にしてるんだけどさ。 カナダのカの字もアイルランドのアの字も出てこない。 なにしろ、タリバンが支配するカブールで生きていく美少女の物語なんだからねえ。
実写だったらしんどくて見ていられないところなのをアニメなので見れて、次第に感動がこみあげてくるという作品なんだよ。
で、今回見たのはあくまで地元のアイルランド舞台とする物語だった。 そこで生きていくあんまりかわいいわけではない二人の少女の話。
これがねえ、ケルトの民話を色鮮やかに蘇らせているんだよ。
どんな話かというと、森にはウルフウォーカーが棲んでいるという話。
なにしろ、ケルトなんでね。 キリスト教がイギリスから持ち込まれたばかりで絶対的な存在ではなかった時代の物語だ。
そして、イスラム原理主義のタリバンと一緒で、宗教が権力と一体になるとろくなことにはならないというテーマが底流に流れている。
まあ、そういうしちめんどくさいことは抜きにしてもケルトな佳作だよ。
ケルト、ケルトって、お前はケルトのなにを知ってるんだ?と言われると、あんまり知ってることはないんだけどさ。
このアイルランドの女性グループは好きだよ。
スカボロフェア(ケルティック・ウーマン)
https://www.youtube.com/watch?v=re9AZ8BJxqQ&t=72s
で、中国の猫とアイルランドの犬の話を堪能した僕らは例によって、銀座のサイゼに寄って乾杯した。
ここで一つだけ紹介しておきたいのは羊だ。
定番のラム串ももちろん食べたけど、ラムが乗っかった新作料理(名前忘れた)がこれまた美味しかったんでね。
最後になんで平日に日記をアップできたかというと、今日は年休を取ったからだ。
で、日曜は夫婦それぞれのことを満喫したわけだけど、今日は共にとある作戦を決行することになっている。
お楽しみはこれからだぜい
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