スラムで暴動が起きるのは決まってこういう暑い夜だ。 理由なんかない。 ただ暑いからだ。
昔読んだ小説にこんな一節があった。
矢作俊彦辺りのハードボイルド小説か、あるいは幻魔大戦のN.Y.編だったか。
もしかしたら、落合信彦ものだったかもしれない。いっときけっこう読んだんでね。
そりゃ、ラングレーの長官と会ったとかなんとかの一連の武勇伝は眉唾だったけど。
テリー伊藤曰く
落合信彦をホラ吹きだと批判するのは、プロレスに対して八百長だ!と怒るのと同じでナンセンス。
アサヒスーパードライ:落合信彦【マンハッタン】
https://www.youtube.com/watch?v=_qJJXQaWu0M
「夜の熱気の中で」という映画もあった。 僕はそれのOPが好きでね。
ぼやっとした光の輪郭が線を結ぶと列車のヘッドライトだとわかる。 列車が州境を超える。 ここから先はミシシッピー。 ディープ・サウスのど真ん中だ。 流れるミュージックはレイ・チャールズ。 最後にシドニー・ポワティエが用意された台を踏んで駅に降り立つ。
それでどんな物語なのかわかる。 映画の出だしってのはこうでなくちゃいけないというお手本のようなOPだ。
Ray Charles - In the Heat of the Night
https://www.youtube.com/watch?v=scj4jJA8A0s
そういうことで、米国の夏は暑いのだろうが、日本の夏も暑い。
暑さ哉 八百八町家ばかり 正岡子規
そういう中を今週もマスクをつけて通勤した。
火曜なんか、僕が帰宅した早々カミさんがこう言った。
今まで生きてきた中で一番暑いわ
もうバテバテ
そりゃあ、小池環境大臣がクールビズを提唱するはるか前にサラリーマンになったおいらなんでさ。
真夏にスーツ・ネクタイ姿で歩き回るのが当たり前の時期を長く続けていた。
大人になるってことは暑くてもTシャツ1枚でぶらつくことが出来なくなるということなんだと身に沁みた。
そういう昔に比べれば今どきは大分楽チンなはずなんだけど。
人間ってのはそういう風に考えられるようには出来ていない。
今がすべて。 暑い。 しんどい。
あぢすあべばー
よく知られているようにアディス・アベバはアフリカの政治大国エチオピアの首都である。 どのくらい政治大国かと言うと。
世界蛇/ヨルムンガンドを旗印に掲げる国際機関のトップ、事務局長を出している。
この事務局長はかなり遅ればせながらコロナをパンデミックであると断定したが
その発生元と言われているクマのプーさんの国を首尾一貫して擁護し続けていることでも知られている。
まさに政治の人であり、ガンダム世界のアジスとは大分違うタイプのようだ。
一方、あまり知られていないと思うが、エチオピアの公用語はアムハラ語である。
アディス・アベバ Addis Ababa は አዲስ አበባ 。
アムハラ語で「新しい花」を意味するそうだ。
こないだ、我が家でも新しい花が咲いたよ。
庭の外、門扉の下にわずかにある土の部分。 雑草しか生えないはずのそこに大輪のつぼみが成った。
お向かいさんがこれはユリねと断定した。僕らもユリね、ユリだなと賛同した。
そしたら大輪の花が開いた。 まさにユリだった。
よくもまあ、こんな暑い最中にこの世界の片隅のような一隅で咲いてくれたものだ。
昔の夏のしんどかったことは忘れてもこのユリの花を見ると、にゃんこのためならえーんやこーら♪と気分を盛り立てて仕事に向かうことが出来たよ。
ちょっと前まではアガパンサスがその役割を果たしてくれたし、花と猫にはそういう効用があるよ。
それにしても、ユリの種はどこから来たのか。あの通りのあれかなと思っていたら。
もっとご近所にそっくりの花の鉢があった。 鳥か虫がこれの種を運んできてくれたに違いない。
アガパンサスはお向かいさんから分けてもらった鉢が根付いたものだし、我が家のご近所はささやかながらもこの唄の感じだよ。
この広い野原いっぱい 森山良子 1967
https://www.youtube.com/watch?v=wF5FTEkAp3I
たしか森山良子は和製ジョーン・バエズと言われていた時期があったような気がする。
その本家はこういう花の唄を歌っていた。
ジョーンバエズ/花はどこへ行った Joan Baez-Where Have All The Flowers Gone
https://www.youtube.com/watch?v=JE-nmF__pXY
しかし、うちとこの純白の凛々しいユリは何ユリなんだろう。
一口にユリといってもいろんな種類があるはずだ。
僕が一番馴染みがあるのはオニユリ。野山を駆けまわっていた子供の頃よく見かけた。
しかし、うちのはまったくオニっぽくない。
しばらくこういう状態が続いた。
でもその道のプロは一発だった。 カミさんが花屋さんをやっていたことのある友達にLINEで画像を送ったら即答が返ってきた。
それはテッポウユリだと。
たしかにたしかに。ネットで調べたらたしかにだった。
一方、花言葉ってのがあるじゃない。 ユリはオニだのテッポウだのの種ではなくて色で決まるらしい。
で、白いユリの花言葉は「純潔」なんだって。
実際、仙台にはこういう女子大だってある。
まさに月の女神が唄うにふさわしいタイトルだ。
名曲「ともだち」に比べると、なんかちょっと歌詞が破たんしている気がしないでもないけど。 なにはなくともシンシアなのだ。
”純潔” 南沙織 & キャンディーズ
https://www.youtube.com/watch?v=fVLUOmpdLy8
これが黒いユリになると、花言葉は「呪い」なんだって。
実際、こういうある意味怖い唄もある。
黒百合の歌 ♪織井茂子
https://www.youtube.com/watch?v=fhS95CPstUk
このようにユリは千差万別であるが、古来、百合は女子名前の定番だった。
花の女子名前ってあるようで案外少ない。
花子さんはまあ別として。
菊、桜、すみれ、、一般的なのはこれらくらいではないかと思う。
そういう中で、「ゆりっぺ」は燦然と輝いているといえよう。
その中でもっとも代表的な存在はやはり国民的女優の人であろう。
もっとも、僕はこの人の出演作をただの一本も見たことがないという非国民的な者なので、語る資格なしなんだけどね。
どうもねえ、例えばあちこちの駅のポスターで、齢とってると割引になるから旅行に行こうと誘われても、まったくその気になれない。
こういうのだったら、いつかはクラウンの気になるんだけどね。
それに今どきはサユリストと言えば、元乃木坂のサユニャンのファンを指すらしい。
僕は乃木坂?欅坂?紛らわしくて区別がつかん、芋洗い坂にしてくれたらわかりやすいのに
の者なので、知ったかぶりしてYouTubeを貼るのはやめとくけど。
都知事の人もいる。
その評伝はかつて大臣をやった議員の人でさえ国会審議中に隠し読みしていたという時の人だ。
一方、日活ロマンポルノが百合族というジャンルを立ち上げた。
まあ、詳細は割愛するけど。
アニメ界にも百合枠なるものがあって、毎期なにがしかの作品が放送される。
そういう中で一つあげるとすると。。業界のマッドサイエンティスト幾原邦彦が作ったこれは一部でウケた。
かくいう僕もその一部の人たちの一人である。こういうの。
ユリ熊嵐 プロモーション映像
https://www.youtube.com/watch?v=fs9NVXjiHiQ
そして、ユリは英語ではLily。
といえば、おいらの大・大・大好きな歌手兼俳優だ。
りりィはショーケンと同じで昔の通り名、中学を出て新宿のスナックでギターの弾き語りをやっていた頃に仲間内でそう呼ばれるようになったそうだ。
いろいろ好きだけど、僕はなんといってもライブ盤が好きだった。
「心が痛い」なんかもうねえ、凄かった。
残念ながらそのライブバージョンはYouTubeには見当たらないので、これを聴いてみて。 バックのバイバイ・セッション・バンドのクオリティーにもご注目。
Jun (Live)
https://www.youtube.com/watch?v=-vfFzUMNnPw
大学生をやってたときなんかさ。この小説が一大ベストセラーになった。
それはいいんだけど、パック・イン・ミュージックだったと思うけど、ラジオのCMでその一節が朗読されてね。
今外を鳥が飛んでるんだろう?リリーは気が付いてるのか?俺は知ってるよ、蛾は俺に気が付かなかった、俺は気が付いたよ。鳥さ、大きな黒い鳥だよ、リリーも知ってるんだろう?
やられた、リリーを持ってこられちまった
だったよ。
一方、永島慎二のサイン会では「若者たち」でも「フーテン」でもなく、「りりィのブルース」を買った。 直筆のサインが入った本は今でもパラフィン紙に包んで大事に保管しているよ。
ドイツ語の Lili が英語の Lily にあたるのかどうかは知らないけど、リリー・マルレーンが第二次戦争時にナチスドイツの兵士の間で歌われた唄だということは知っている。
よその国でも米国ではマレーネ・ディートリッヒ、日本では加藤登紀子の歌唱が広く知られていた。
そして日本では今どきの若いのも知ってるよ。
戦時下のドイツ歌をはさんで、ガルパンに対してストパン。
ガールズ&パンツァーはナチスドイツの戦車乗りの歌Panzerliedを今の世に蘇らせた。
これに対して、ストライクウィッチーズはLili Marleenを蘇らせた。
歌ったのはミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐、中の人は田中理恵。
Lili Marleen (Lyrics) - Tanaka Rie
https://www.youtube.com/watch?v=JnpWPxtAK-A
双子のユリたちもいるね。今も活躍しているそうだ。
【HD】 ザ・リリーズ/好きよキャプテン (1975年14歳当時)
https://www.youtube.com/watch?v=qUuWiC6vyH4
そして最後は清志郎兄ィ。ほんとにこの人はカバーを自分色に染め上げるね。
花はどこへ行った - 忌野清志郎
https://www.youtube.com/watch?v=zUmbYekxeoc
さて、今日は8月15日の土曜日。 今日から待ちに待った夏休みだ。
それーでも まーってたー なつやすーみー ♪ と来たもんだ。
のんびりするぜい
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