テレワークの週が明けて、今週は出勤当番。昼飯はおにぎりの日常が戻ってきた。
スワロー赤城を見送りコーズ行きに乗り込む日々。高崎線も混んできたけど
東京駅はもうねえ、往時に戻った感強しだよ。
しかし、それは表面的なこと。世はSD、SDで草木もなびくの風情なのだ。
SDってガンダムのことじゃないよ。
社交ダンス=ソーシャル・ダンスのことでもなければ、それを題材にした映画のことでもない。
もちろんバスケ漫画のことでもない。
ソーシャル・ディスタンスだ。
サラリーマンに付きものの会議もおしなべてSD重視。
隣の席と間隔を開けて座って、窓を開けて、ドアも開け放つ。
これまでの密室でボソボソ系が影をひそめて、オープン系が主流になったのはよいことだと思う。 さすがに公園のママさん会議の域までには至ってないけどね。
僕はさらにご法度にしていた呑み会にも一回だけ参加した。実に3か月ぶり。
いや、まったく解禁にはしてないんだけどさ。
職場の義理掛けでね。おえらいさんたちがお出ましになる会合.
幹事からSDには配慮するから顔出してくれよとお願いされちゃあねえ。
ネコの方が大事だからおいらは行かないよ、コロナ怖いしとは言えなかった。
そこはそれ、原則は原則として、それにこだわり過ぎるとかえってアンバイがよくなくなることって世の中多いからね。
アリストテレスもこう言ったとか言わないとかで
この唄の通りなんだよ。 おいら、こいつが好きでねえ。
仁義を欠いちゃあ いられやしないよ
港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ ダウンタウンブギウギバンド LIVE 1987
https://www.youtube.com/watch?v=jXyJogl8ENw
実際、SDの配慮は行き届いていた。
大広間に大きなテーブルで間隔をおいた椅子席。 大皿料理はもちろんなしで、個々に適度な間をおいて一品ずつサーブされる。 唯一のネックはお互いの距離があるので、SDだけに、ビールやなんかのお酌がしづらいことだった。
なので、銘々が手酌。 僕的にはかえってこれもよしだった。
で、隣と正面の人と穏やかに談笑して、お開きになったとたんに速攻で離脱した。
ここはギロッポン。 まごまごしていて二次会に巻き込まれたら目も当てられん。
しかもカミさんからはハクビシン化注意警報もLINEで入ってきてたしね。
まあ、翌日聞いたら、さすがの呑み助のおっさんらも一次会だけで引き上げたらしいけど。 一方で朝刊を見たら、この日の東京は解除後最大の感染者を記録していた。
やれこわっ
そんなことで僕はそのギロッポンの義理掛けSD仕様を唯一の例外として、今週も会社と自宅の往復に終始した。
昨日の金曜日はカミさんが仕事で外出。 僕は駅前のヤオコーで総菜パンとワインを買って帰宅した。
で、速攻でシャワって汗と外の汚れを落として、速攻でテーブルにお店を広げた。
なぜ速攻にしたかというと、これらの最終回をアマプラで見るためだった。
最初に見たのはこれ。
「かくしごと」というのは父娘の話。 それがなんで「かくしごと」なのかというと、父は娘に「描く仕事」をやってることを「隠し事」にしているから。
この設定はなきにしもあらずだと思う。
父の仕事は漫画家でお下劣なギャグを売りにしてるもんだから、小学生の娘に恥ずかしい思いをさせたくないので隠すということなんだけど。
この設定を少年漫画でなくて成人エロ漫画やエロ小説にしたら、ほんとにあってもおかしくないと思う。
まあ、舞台は少年漫画誌のことなので、こういう風に爽やかな画風が似合うんだけどね。
『かくしごと』 OP 小さな日々
https://www.youtube.com/watch?v=cHYeFFGcjdc
このOPの雰囲気、わかる人はわかると思うけど、1980年代の雰囲気がバリバリなんだよ。 カラフルで爽やかな映像に明るいミュージック。
しかし、「かくしごと」の一番凄いところはEDにある。
80年代をそのまんま持ってきてるんだよ。
まあ、YouTubeを開いてみてくれよ。
TVアニメ『かくしごと』ノンテロップED映像
https://www.youtube.com/watch?v=tOv4k7wmzoE
僕は「かくしごと」の初回を見たときぶっとんだね。
大瀧詠一の「君は天然色」をそのまんま持ってきてるじゃないか
なんてピッタリの選曲なんだ、この映像と音楽のフィット具合は並みじゃねえぞ。
アルバム『A LONG VACATION』が世に出たのは1981年のこと。
当時、僕は社会人駆け出しの独身寮生だった。 で、同じ寮生だった相棒のろまさんがこのミュージックにハマってね。 しょっちゅう部屋でこれを馴らしてた。
で、僕もそれを聴きながら、七面鳥のバーボンやらなんやら呑んでだべったわけだ。
そんなことで、大瀧サウンドは僕にとって80年代を象徴する存在の一つなんだよ。
おそらく今どきのアニメヲタクの若いのは大瀧詠一、フー?の者が大半だと思う。
伝説のはっぴいえんどのメンツだったことも、クレージーキャッツの信奉者だったことも知らないだろうし。
もしかしたら、この唄はアニメのテーマソングとして作られた新曲だと勘違いしている人も多いかもしれない。
そのぐらいナチュラルに映像とコラボしてるんでね。
昨晩、次に見たのがこれ。
僕はこの「イエスタデイをうたって」が「かくしごと」と並ぶ今期のアニメのツートップだと思っている。
こっちの方は放送前から期待していた。 なにしろ、原作が冬目景だ。
僕は彼女のことはこれでなかなかやるなあと思い
これでもって、こいつあすげえと唸ったのでね。
そして、タイトルだ。
これまた、「イエスタデイをうたって」と聞いて、RCサクセションを思い浮かべる若いのはあんまりいないと思うけど。
忌野清志郎兄ィの楽曲のタイトルをそのまんま持ってきてるんだよ。
で、EDにそれを持ってきてるんだよ。カバーだけどね。
「 イエスタデイをうたって 」 10話 ED
https://www.youtube.com/watch?v=f5w_4BPoT8g
清志郎兄ィの唄はほかの作品のEDにも使われている。
たまさか今週初めの日曜、僕はアマプラに収録されている劇場版アニメのこれを見た。
スペインの自転車乗りの男の話でね。
最初の篇がこれ。
去年の12月のクリスマスイブ、ちょうどカミさんがアンダルシア地方を旅して回ってたときだったんでね。
留守番役の僕はヤオコーで買ってきたパエリアをパクつきながら、「アンダルシアの夏」を見た。 そしたら本場で皆がパエリアをパクつくシーンが出てきてね。 こいつあいいやと思ったもんだ。
で、こないだはその続編の「スーツケースの渡り鳥」を見たわけだ。
この自転車乗り、相変わらずルパンとクリソツだな、この女子もジブリ顔だと思いながら、しかし楽しく見て。
EDで清志郎兄ィのボーカルを堪能した。
映像は「アンダルシアの夏」の方だけど、とにかくこの唄だ。
自転車ショー歌 忌野清志郎
https://www.youtube.com/watch?v=XfsQhQ1zhD0
いやあ、スッキリした。
おいらは清志郎兄ィが大・大・大好きでね。
ところが前回の日記「お蔵出し」で父親の唄ってないんだよな、母親の唄ならいくらでもあるのにみたいなことを書いたら。
とあるマイミクさんにこいつがあるぜというコメントをもらっちまって、こいつあ、うっかり八兵衛もいいとこだったもんだからさ。
早い機会に清志郎兄ィを日記のネタにしようと思っていたんだよ。
忌野清志郎 パパの歌 1991
https://www.youtube.com/watch?v=2IiGNoBRmAQ
これは僕の感じなんだけど。
自分が青春のときを過ごした昔の歌は懐かしい。それは誰だってそうだ。
ただ、なんていうか、そういう歌を同世代同士で紹介しあってこれいいよね、懐かしいよねとやってるだけでは単なる懐メロ番組で止まっちゃうような気がする。
昭和の頃はオヤジさんたちが淡谷のり子らの出演する懐メロ番組を見ていい気持になってる横で、僕ら若いのはそっぽを向いてた。
同じ様に今は僕らの世代が懐メロ番組を見てるわけだけど、若いのはそっぽを向いてる。
しかし、ここで紹介した大瀧詠一や忌野清志郎はその今の若いのらが自分らの時代の歌として聴いている。 懐メロ化せずに歌い継がれている。
これはけっこう凄いことだと思うわけだ。
ほかにもいろいろあるよ。
カバーだったら、悲しくてやりきれない(この世界の片隅に)、デイ・ドリーム・ビリーバー(ひるね姫)、Rain(言の葉の庭)etc.でいくらでもあるけど。
オリジナルで一番有名なのは宮崎駿ーユーミンだろう。
これなんかさ。
僕は本編よりも予告編にやられた。 この映像のバックに「ひこうき雲」を流すのかよ、反則だぜの感じだった。
THE WIND RISES Trailer | Festival 2013
https://www.youtube.com/watch?v=PhHoCnRg1Yw
そして、僕が今だに休日の午前中に聴いている曲をテーマソングにしたこれも忘れ難い。
こっちはご本人のステージを
松任谷由実 - やさしさに包まれたなら
https://www.youtube.com/watch?v=LfQ0MVIYFnM
最後は洋モノも紹介したい。
オアシスって知ってるかなあ。90年代にヒットを飛ばした英国のバンドでね。
彼らの「FALLING DOWN」をOPに使った作品があってね。いい感じだよ。
東のエデン - OP - "Falling Down" by Oasis
https://www.youtube.com/watch?v=BRs9dLuGEEw
ログインしてコメントを確認・投稿する