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2020年05月30日08:00

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テイクアウトで行こう

スペイン語ではニンニクのことをアホという。

なので、ソパ・デ・アホはニンニクスープということになる。

こないだのお昼、カミさんにそれを作ってもらって夫婦で食べたよ。

なにしろテレワーク中なので、真っ昼間からニンニクを食っても他人様に迷惑はかけないもんだから。

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美味かった。 美味かったけど、さすがアホ。 カミさんはアホくさい匂いが部屋中に充満してるわと窓を開け放って、換気扇を回した。


そういうわけで、このところ毎日昼と晩にカミさん手作りの料理をいただいている。

さすがにあちらは音が上がりがちだ。 やっとれんわexclamation

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コロナ前の平日の僕の食事は昼は職場でおにぎり、晩も火曜はTOHO娘の会員割引の日なのでヲタ仲間と映画鑑賞してサイゼリヤで反省会。 

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金曜も食事はお互い自己調達という取り決めになっていた。 それ以外にもなんだかんだの呑み会がちょこちょこ入っていたし。 

土曜は相棒と昼呑みすることがままあった。

そんなことで週の半分以上は外食だった者がいつもべたーっと家にいて、昼と晩の飯が出来るのを待ってるわけだから。

そりゃあ、いい加減にしてくれという気持ちになるのは痛いほどよくわかる。


なので、皿洗いなどの食事に付随する雑用はおいらが引き取るほか

うちとこでは折に触れてテイクアウトを利用している。


例えばスペイン好きのカミさん御用達のこの店。いつも満員なので予約が必須だった。

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2月に月遅れの僕のお誕生会をやってもらったのもここだった。

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これが家族4人が集う当面の最後の機会になろうとはそのときは想像だにしなかったよ。


しかし、僕らはなんだかんだブー垂れながら家で飯を食えばいいだけだけど、お店の方はそうはいかない。

シェフ・デ・ブッチョはデリバリーサービスを始めた。

あのパエリアや豚ステーキがおうちでいただける。

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で、注文したわけだ。 シェフ自ら自家用車に熱々の料理を載せて家まで来てくれたよ。

僕ら二人して頑張ってくださいとエールを送ったら、にこにこ頷いてくれた。

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いやあ、久々の本格スペイン料理、美味かったあ。

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ネコと三人で囲んだ食卓はバッチグー。4500円は納得のお値段といえる。

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その他でも、近所の回転寿司屋から3人前2138円也のネタとシャリのセットを持ち帰って二人でパクついたり

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テイクアウト専門になったハンバーガー屋で割引券を使ったり

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今宵の夕餉も五目釜飯のデリバリーを賞味することになっている。

お焦げご飯をそのまま食べたりお茶づけにしたりで楽しめる。

うちは前からこれのファンで、今日は店屋物にしようというときの定番なんでね。

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テイクアウトで行こう  なのだ。


そういうことで、ミュージックタイムだ。

ビッグバンドジャズの御大の代表的なナンバー"Take the A Train" に「A列車で行こう」という邦題をつけた人は偉い。カタカナそのまんまより粋なタイトルだと思うね。

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Duke Ellington, "Take the A Train" A列車で行こう


https://www.youtube.com/watch?v=cb2w2m1JmCY


一方、こっちはテイク・ファイブじゃないとサマにならない。

Dave Brubeck - Take Five ( Original Video)


https://www.youtube.com/watch?v=PHdU5sHigYQ


そして、イーグルスだ。 

もちろん、仙台を拠点にしているプロ野球チームじゃないよ。 

ウエストコーストを拠点にしているアメリカンロックバンド、The Eaglesだ。

つい先日、とあるマイミクさんが藍色に染まる田園の夕暮れどきの写真をMIXIつぶやきで公開してね。 こんな写真を私も撮りたいというような絶景の写真だった。

で、ちょうど僕はこの日記の構想をひねくり回していたもんだから、YouTubeでこれを見つけて、写真にぴったりだとそのマイミクさんのつぶやきに送った。

そしたらイーグルス好き、音源探しの名人のその人が唄自体はもちろんよく知ってるけど、これは初めて見る映像だと喜んでくれたんだよ。

The Eagles - Take It to the Limit ( 日本語 歌詞付き )


https://www.youtube.com/watch?v=gEtT9V0cZ1o


そのイーグルスがリンダ・ロンシュタットのバックバンドから独立してリリースした一発目のシングルがこれ。 今や世界中のたいていの人が知っているこの唄もテイクものだ。

The Eagles Take It Easy 


https://www.youtube.com/watch?v=1bF01Z0XWj8


イーグルスのナンバーは”Desperado”が「ならず者」、”One of These Nights”が「呪われた夜」と巧い邦題が多いと思う。

その線でいくとこの唄の邦題は「気楽にいこうぜ」でもよかったとは思うけど、やっぱりテイク・イット・イージーの方が決まってる感じがする。 

横文字ダメダメな僕でもよくわかるシンプル・イズ・ビューティフォーなフレーズだし、レット・イット・ビーやイージー・ライダーなんかも想起させるしでね。

"Take the A Train" と「A列車で行こう」をゴタ混ぜにして、「テイクアウトで行こう」なんていう妙ちくりんな日記のタイトルを考えたどこぞの者よりまったく上等なセンスだと思う。


ただ、英語の歌詞そのものはどう訳すと唄の感じが伝わるのか、そもそもこの唄はどんな物語を唄っていると考えるのか、けっこう微妙なところはあると思う。

この唄、自由気ままな奴のことを唄っているのはそうなんだけど。

Well, I'm running down the road tryin' to loosen my load ♪
俺は道を駆け下り、重たい荷物を肩から降ろした
I've got seven women on my mind, ♪
心にあったのは7人の女

僕は七人の女をとっかえひっかえしてトンズラこいて、アリゾナのウインズローとかいう田舎町の道端でカワイコちゃんとなんとかなろうなんてしてるけっこうトッポイ奴の唄だととらえてる。


でも、その次のフレーズをとらえて

Four that wanna own me, ♪
4人は俺を独り占めにしようとし
Two that wanna stone me, ♪
2人は俺を骨抜きにしようとし
One says she's a friend of mine ♪
1人は友達でいましょうと言う

主人公は女と別れたりフラたりして旅に出た奴で、別にトッポクはないととらえている人もいるかもしれない。


まあ、どう解釈するかは人それぞれのことだ。



そのテイク・イット・イージーのメロディをベースにして、母に捧げるバラード的な日本語の歌詞をつけたのがこれだ。

ウルフルズ - かわいいひと


https://www.youtube.com/watch?v=C-vFQW2KCU8

うちとこのカミさんがこの大阪バンドのファンクラブ会員でね。

コロナのためにいったん延期になったライヴの実現を心待ちにしているんだよ。


僕自身はウルフルズは「ガッツだぜ!!」のMTVを見てこいつあおもしれえコミックバンドが出てきたなと思い、「バンザイ 〜好きでよかった〜」を聴いてこいつあコミックバンドを脱皮して第二のサザンになるかもと思った。

でも、その後は、まあいいかあだったんだけどね。


それよりもチューリップが好きだった。 ウルフルズが出てくる20年くらい前、1970年代のことで、高校生から大学生にかけての頃だった。

最初にチューリップの唄を聴いた瞬間はよく覚えている。 なんてことはない場面だったんだけど、僕はなぜかそういうのを覚えてることが多いんでね。

場所は茨城県の日立駅の前にある書店。 当時、僕は高一で帰りの電車を待つまでのひとときを過ごしていた。 そのとき店内でチューリップの「心の旅」が流れたんだよ。

僕は感動した わけではなくて、なんだかガサツな唄だなあと思った。

そういう人は多いようで、カミさんが中学生だったかの頃、チューリップのベストを聴いていて、「僕はライオン」の番になって。 

オレはライオンになってオマエを食べることにしたのさ♪

というフレーズをたまたま通りかかった親父さんが耳にして、そんな野蛮な唄を聴くのはやめろと言われたそうだ。


なんで、そういうしょうもない話をしたかというと。

そのチューリップの2枚目のアルバムが「テイクオフー離陸」だからだ。

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このアルバムで文字通り彼らはテイクオフした。少なくとも僕の中では。

この一曲が収められていたからだ。

青春の影 チューリップ (1982年のステージ)


https://www.youtube.com/watch?v=XcX4TE8Z9r4


なんてリリカルで瑞々しい唄なんだろうと思った。

同時にこれはあれだな、ビートルズのあれを持ってきてるなと思った。

ただし、後年出たツイストの「あんたのバラード」みたいな"Don't Let Me Down"のもろなパクリではなくて、リスペクト、オマージュの類いだけどね。それがこの唄。

The Beatles - The Long And Winding Road


https://www.youtube.com/watch?v=tjdf_w1JcSQ


当時の博多は他にも甲斐バンドや海援隊などを輩出して日本のリバプールと言われていたけど、ビートルズの影響を一番受けていたのはチューリップだと思う。

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最後にもう一曲だけテイクものを。

これ、80年代当時流行ったよね。 でも、未だにいつも聴いてる人は少ないのではないか。 そういう人は久々に聴くと懐かしさがこみあげてくると思うよ。

カルチャークラブなんかと一緒で、80年代特有のおバカっぽいノリが抜群。

a-ha - Take On Me  (Official 4K Music Video) 


https://www.youtube.com/watch?v=djV11Xbc914
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